２．手打ちそばでおもてなし、麦踏みと地元産品のお土産購入： 新燃岳噴火災害復興祈念植樹ツアー [旅行 ：旅日記]
＊旅の主旨と記事の目次はこちらを見てください。
噴火災害の地という言葉から、一面に真っ白になった大地もしくは黒い溶岩がゴロゴロしている荒れ地を勝手に想像していたが、実際の高原町は緑豊かな場所だった。
町のどこからも高千穂峰が見える。新燃岳はその右奥で、ここからでは見えないようだ。こうやって見ている分にはきれいな形をした山々だなぁと思えるのだが、噴煙を上げた時は恐ろしい光景だったのだろう。畑が広がるのどかな場所だけに、その様子は想像しにくい。
そんなことを思いながら車窓を眺めているうちに昼食の場所に到着。本当はちきんなんばんの二人と、長いまつげがトレードマークのバスガイドさんが道中を盛り上げてくれて、賑やかだったんですけどね。
ランチは「蕎麦庵みやなが」にお邪魔。手打ち蕎麦に天ぷら、そして小鉢料理もついた豪華版ランチ。完全予約制だそうです。
田舎の親戚の家にお邪魔したような感じ。店の中も、まさに座敷に通されたって気分になれました。大きな仏壇があったから、仏間に通されたのかな？！（と思っていたのですが、撮った写真を見たら「神棚」と判明。神間だな、あれは）
ぴかぴかの手打ち蕎麦。美味しかったですよ。ごはんもちゃんと出てくるところが宮崎風なのかな？
普段は静かな店なのでしょうが、三十人からの団体で我々が押しかけちゃったんで、お店の人はてんてこ舞いだったみたい。料理の出てくる順番がひっちゃかめっちゃかになったりしてたんですが、そこはご愛敬。お店のおばあちゃんが「ごめんなさいねぇ」と何度も謝っていたので、逆にこっちが恐縮してしまいましたよ。
そんな感じで賑やかなランチとなりましたが、おもてなしの心はこんなところにちゃんと出てました。こんな立派なユリ、近所で生えているんでしょうかね。それともさすがにこれは買ってきたものかな。
蕎麦庵みやながさんを出ると目の前にちょっと急な流れの川が音を立てていました。祓川（はらいがわ）と言うそう。そこに立てられた説明書きによると「狭野尊（神武天皇）はお祓いをされる時、この川で水を汲み使用されたと伝えられ」ているのだそうです。
そうそう、「神武天皇」は重要なキーワードでした。なにせ天孫降臨の地という伝説が残る高千穂ですから、この辺りにはそんな神話時代にまつわる名所・旧跡がいっぱいでした。なにより、神武天皇の実在を誰も疑っていないんですから。
神武天皇がここでお祓いしたかどうかは別にして、民家や畑の中を普通に流れている川がそんな伝説の残る場所だってのがいいですね。伝説や歴史と共に日々の暮らしがある、なんか羨ましいです。
さて、お腹もいっぱいになったところで最初の農業体験です。宮崎県では麦の生産が盛んだとか。「ほ場」ってありますが、漢字で書くと「圃場（ほじょう）」。畑のことですよね。で看板にある通り、何種類かの宮崎在来種の麦が栽培されていました。この「ミヤザキハダカ」ってのは焼酎にいいそうです。
そんな感じでまずは麦栽培に関するお話を聞きました。なぜ麦踏みをしなければならないのか。説明では
「何もしないと霜が降りた時（霜柱ができちゃった時）、根が地面から飛び出してしまい、枯れてしまう。踏みつけることによって根が強くなり、地面をしっかりとらえるようになる。何度か踏むことによって霜にも負けない根になる。」
とのこと。可哀想と思わずに踏んじゃってください！と言われたんですが、理屈は分かっても最初は躊躇しちゃいましたね。でも、やっているうちに夢中になって一生懸命踏んじゃいましたが。
それにしても麦踏み、意外と重労働。前日の雨のせいでちょっとぬかるんだ感じもあって、足下がおぼつかない状態。それに、どの程度踏み込んでいいのか感覚が分からず、恐る恐る踏んでいたせいもあって、肩こっちゃいました。でも、これでいい麦が育つかな。
広大な麦畑。ちきんなんばんの二人もツアーメンバーと一緒に麦踏み。でも、私たちがやったのはこの畝のうち二、三列だけ。これだけ広い畑を全部やるのは大変ですなぁ。
さて、麦踏みのまねごとでも体験し、多少はその大変さを感じた後は早速、その味を楽しむことに。
こちらは高原町の農産物直売所「杜の穂倉」。オリジナル商品も多数揃えていて、楽しくお土産が購入できました。
ツアーの我々には、麦を使った蒸しパンのお菓子と甘酒で歓待してもらえました。南国宮崎とはいえ、曇り空でちょっと冷えていましたので、温かな甘酒はうれしかったですね。
店内の様子。こちらは地鶏コーナー。色んな部位の肉が一杯。ゆうパックのクール便で送ってもらえるそうです。
オリジナル商品の数々。こちらは菜種油。他に、米や味噌、そして高原町産の麦を使った「黒花うどん」なんてのもありました。
宮崎県のこと、全くと言っていいほど知らなかったのですが、きんかん（金柑）生産量日本一（60%）なんだそうです。きんかんというと、風邪をひいた時にばあさんがよく作ってくれたきんかん湯を思い出します。というか、食べ方（飲み方）はそれしか知らなかったかも。「皮をそのまま食べてください」とお店のおねえさんに言われ、試食をしてみました。いやぁ、こんなに皮が甘いなんて驚きでしたよ。そして、そもそも皮を食べるものだったなんて！迷わず買っちゃいました。
ひでじビールの地ビール（ひでじビールってのは醸造所の名前です）。宿の食事でも出てきたんですが、せっかくなので部屋で飲むかと一本購入。ラガー、ペールエール、ホワイトヴァイスと種類も豊富。麦の味をより感じてみようとホワイトヴァイスを選んでみました。あまり冷やさずに飲んだ方がより味を楽しむことができ、美味しかったですよ。渋谷や新宿などの店にも卸しているそうなので、こちらでも飲めるみたい。そう言われれば、新宿のサザンテラスに宮崎県のアンテナショップがありましたね。東国原知事時代は行列ができていて、逆に近寄りがたかったけど、今はどんな感じなのかな。今度、寄ってみますか。ここでもこのビールが買えるそうだし。
持ち運ぶのに軽くて、お土産にいいのはどれ？とお店のおねえさんに聞いたところ、このかりんとうを勧めてくれました。マンゴー味と合わせて買ったのがブルーベリー味。おねえさんも「私はブルーベリー味が一番好きです」とのことだったので。おねえさんの舌は確かでした。帰ってから食べたけど、ブルーベリーが美味しかったですよ。お土産のはずが、ほとんど一人で食べちゃったかも。
お店の人達と高原町の名産品についておしゃべりしながらの買い物は楽しかったですよ。ツアー客だからと言う訳ではなく、話しかければ誰にでも優しく接してくれそうないい方ばかりでした。帰り、バスの見送りまでしてもらってちょっと感激。
感激と言えばこの自動販売機。よく見るとここでしか（宮崎県でしか？）買えないんじゃないの？というレア商品揃い。高千穂のお茶や日向夏ウォーター、宮崎の美味しい水、そして生姜金柑！さすがです。リポビタンDが隅っこに追いやられてましたよ。
麦踏みした後に、麦を使った産品の買い物。テーマが分かり易くて素直に楽しめました。私たちが踏んだ麦はいつ、ビールになるのかな。そのビールを飲んでみたい気がしますね。農産物のトレーサビリティ（生産者・生産地が特定できる、など）が取りざたされて久しいですが、「自分で踏んだ麦で造ったビールが飲める」ツアーなんてのがあっても楽しいかな。
さて、我々の乗ったバスは、お店の人に見送られ、次の目的地へと向かったのでした。
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![季節限定ビールとレギュラービールがたっぷり12本！【宮崎 地ビール】宮崎ひでじビール12本スペシャルセット[花のホワイトヴァイス][森閑のベールエール][月のダークラガー][[太陽のラガー]各2本ずつ限定蔵出し[黒米エール] x 4本代金引換でのお支払いは承れません。](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/sakenoimamura/cabinet/hideji/set_12_special.jpg?_ex=128x128 "季節限定ビールとレギュラービールがたっぷり12本！【宮崎 地ビール】宮崎ひでじビール12本スペシャルセット[花のホワイトヴァイス][森閑のベールエール][月のダークラガー][[太陽のラガー]各2本ずつ限定蔵出し[黒米エール] x 4本代金引換でのお支払いは承れません。")
噴火災害の地という言葉から、一面に真っ白になった大地もしくは黒い溶岩がゴロゴロしている荒れ地を勝手に想像していたが、実際の高原町は緑豊かな場所だった。
町のどこからも高千穂峰が見える。新燃岳はその右奥で、ここからでは見えないようだ。こうやって見ている分にはきれいな形をした山々だなぁと思えるのだが、噴煙を上げた時は恐ろしい光景だったのだろう。畑が広がるのどかな場所だけに、その様子は想像しにくい。
そんなことを思いながら車窓を眺めているうちに昼食の場所に到着。本当はちきんなんばんの二人と、長いまつげがトレードマークのバスガイドさんが道中を盛り上げてくれて、賑やかだったんですけどね。
ランチは「蕎麦庵みやなが」にお邪魔。手打ち蕎麦に天ぷら、そして小鉢料理もついた豪華版ランチ。完全予約制だそうです。
田舎の親戚の家にお邪魔したような感じ。店の中も、まさに座敷に通されたって気分になれました。大きな仏壇があったから、仏間に通されたのかな？！（と思っていたのですが、撮った写真を見たら「神棚」と判明。神間だな、あれは）
ぴかぴかの手打ち蕎麦。美味しかったですよ。ごはんもちゃんと出てくるところが宮崎風なのかな？
普段は静かな店なのでしょうが、三十人からの団体で我々が押しかけちゃったんで、お店の人はてんてこ舞いだったみたい。料理の出てくる順番がひっちゃかめっちゃかになったりしてたんですが、そこはご愛敬。お店のおばあちゃんが「ごめんなさいねぇ」と何度も謝っていたので、逆にこっちが恐縮してしまいましたよ。
そんな感じで賑やかなランチとなりましたが、おもてなしの心はこんなところにちゃんと出てました。こんな立派なユリ、近所で生えているんでしょうかね。それともさすがにこれは買ってきたものかな。
蕎麦庵みやながさんを出ると目の前にちょっと急な流れの川が音を立てていました。祓川（はらいがわ）と言うそう。そこに立てられた説明書きによると「狭野尊（神武天皇）はお祓いをされる時、この川で水を汲み使用されたと伝えられ」ているのだそうです。
そうそう、「神武天皇」は重要なキーワードでした。なにせ天孫降臨の地という伝説が残る高千穂ですから、この辺りにはそんな神話時代にまつわる名所・旧跡がいっぱいでした。なにより、神武天皇の実在を誰も疑っていないんですから。
神武天皇がここでお祓いしたかどうかは別にして、民家や畑の中を普通に流れている川がそんな伝説の残る場所だってのがいいですね。伝説や歴史と共に日々の暮らしがある、なんか羨ましいです。
さて、お腹もいっぱいになったところで最初の農業体験です。宮崎県では麦の生産が盛んだとか。「ほ場」ってありますが、漢字で書くと「圃場（ほじょう）」。畑のことですよね。で看板にある通り、何種類かの宮崎在来種の麦が栽培されていました。この「ミヤザキハダカ」ってのは焼酎にいいそうです。
そんな感じでまずは麦栽培に関するお話を聞きました。なぜ麦踏みをしなければならないのか。説明では
「何もしないと霜が降りた時（霜柱ができちゃった時）、根が地面から飛び出してしまい、枯れてしまう。踏みつけることによって根が強くなり、地面をしっかりとらえるようになる。何度か踏むことによって霜にも負けない根になる。」
とのこと。可哀想と思わずに踏んじゃってください！と言われたんですが、理屈は分かっても最初は躊躇しちゃいましたね。でも、やっているうちに夢中になって一生懸命踏んじゃいましたが。
それにしても麦踏み、意外と重労働。前日の雨のせいでちょっとぬかるんだ感じもあって、足下がおぼつかない状態。それに、どの程度踏み込んでいいのか感覚が分からず、恐る恐る踏んでいたせいもあって、肩こっちゃいました。でも、これでいい麦が育つかな。
広大な麦畑。ちきんなんばんの二人もツアーメンバーと一緒に麦踏み。でも、私たちがやったのはこの畝のうち二、三列だけ。これだけ広い畑を全部やるのは大変ですなぁ。
さて、麦踏みのまねごとでも体験し、多少はその大変さを感じた後は早速、その味を楽しむことに。
こちらは高原町の農産物直売所「杜の穂倉」。オリジナル商品も多数揃えていて、楽しくお土産が購入できました。
ツアーの我々には、麦を使った蒸しパンのお菓子と甘酒で歓待してもらえました。南国宮崎とはいえ、曇り空でちょっと冷えていましたので、温かな甘酒はうれしかったですね。
店内の様子。こちらは地鶏コーナー。色んな部位の肉が一杯。ゆうパックのクール便で送ってもらえるそうです。
オリジナル商品の数々。こちらは菜種油。他に、米や味噌、そして高原町産の麦を使った「黒花うどん」なんてのもありました。
宮崎県のこと、全くと言っていいほど知らなかったのですが、きんかん（金柑）生産量日本一（60%）なんだそうです。きんかんというと、風邪をひいた時にばあさんがよく作ってくれたきんかん湯を思い出します。というか、食べ方（飲み方）はそれしか知らなかったかも。「皮をそのまま食べてください」とお店のおねえさんに言われ、試食をしてみました。いやぁ、こんなに皮が甘いなんて驚きでしたよ。そして、そもそも皮を食べるものだったなんて！迷わず買っちゃいました。
ひでじビールの地ビール（ひでじビールってのは醸造所の名前です）。宿の食事でも出てきたんですが、せっかくなので部屋で飲むかと一本購入。ラガー、ペールエール、ホワイトヴァイスと種類も豊富。麦の味をより感じてみようとホワイトヴァイスを選んでみました。あまり冷やさずに飲んだ方がより味を楽しむことができ、美味しかったですよ。渋谷や新宿などの店にも卸しているそうなので、こちらでも飲めるみたい。そう言われれば、新宿のサザンテラスに宮崎県のアンテナショップがありましたね。東国原知事時代は行列ができていて、逆に近寄りがたかったけど、今はどんな感じなのかな。今度、寄ってみますか。ここでもこのビールが買えるそうだし。
持ち運ぶのに軽くて、お土産にいいのはどれ？とお店のおねえさんに聞いたところ、このかりんとうを勧めてくれました。マンゴー味と合わせて買ったのがブルーベリー味。おねえさんも「私はブルーベリー味が一番好きです」とのことだったので。おねえさんの舌は確かでした。帰ってから食べたけど、ブルーベリーが美味しかったですよ。お土産のはずが、ほとんど一人で食べちゃったかも。
お店の人達と高原町の名産品についておしゃべりしながらの買い物は楽しかったですよ。ツアー客だからと言う訳ではなく、話しかければ誰にでも優しく接してくれそうないい方ばかりでした。帰り、バスの見送りまでしてもらってちょっと感激。
感激と言えばこの自動販売機。よく見るとここでしか（宮崎県でしか？）買えないんじゃないの？というレア商品揃い。高千穂のお茶や日向夏ウォーター、宮崎の美味しい水、そして生姜金柑！さすがです。リポビタンDが隅っこに追いやられてましたよ。
麦踏みした後に、麦を使った産品の買い物。テーマが分かり易くて素直に楽しめました。私たちが踏んだ麦はいつ、ビールになるのかな。そのビールを飲んでみたい気がしますね。農産物のトレーサビリティ（生産者・生産地が特定できる、など）が取りざたされて久しいですが、「自分で踏んだ麦で造ったビールが飲める」ツアーなんてのがあっても楽しいかな。
さて、我々の乗ったバスは、お店の人に見送られ、次の目的地へと向かったのでした。
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- 出版社/メーカー: ひでじビール
- メディア:
- 出版社/メーカー: 田口果樹園
- メディア: その他
糖度16度以上 宮崎産完熟きんかん『たまたま』約1kg入 贈答向け秀品 (旧商品名 まるかじり)
- 出版社/メーカー: はちまるはち
- メディア: その他
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ぶんじんのおすすめ品（宣伝）
乃木坂46／24thシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』（TYPE-A＋B＋C＋D＋通常盤 5枚セット）
一瞬で癒される景色、流石宮崎県ですね。
by カエル (2012-03-11 12:07)
農産物直売所、大好きなんです(´∀｀*)
いろいろ見てると楽しいし、欲しくなりますよね♪
by ＪＯＹ (2012-03-11 21:24)
ひでじビール！大好きです＾＾
都内でも樽出し状態で飲めるお店結構ありますよ。
金柑といえば～宮崎産金柑を使った季節限定ひでじの金柑エールも美味しいです♪
by pon (2012-03-11 22:53)
カエルさんへ：
人も土地ものんびりした、とってもいい場所でした。
JOYさんへ：
ほとんどの品が試食できるんで、それだけでおなか一杯になっちゃうくらい。目でも舌でも楽しめました。
ponさんへ：
へぇ、金柑エールなんてのもあるんですね。お土産で買った金柑がとっても美味しかったんで、ビールにも興味津々！
by ぶんじん (2012-03-12 21:26)
お蕎麦・・・美味しそうですね～～
「たまたま」は大きくって美味しそうだなぁ～って
思うのですが、お値段もそれなりで（＾＾；）
昨日も 横目で見ながら買わずに帰ってきました(^^ゞ
by 東雲 (2012-03-16 21:45)
東雲さんへ：
金柑ってこんなに美味しいものだったのかとちょっと感動です。スウィーツと思えば、高級チョコレートよりは易いかも。
by ぶんじん (2012-03-17 16:01)
ぶんじんさん・・・
＞スウィーツと思えば、高級チョコレートよりは
なるほど そういう考え方もありますね～(^_-)-☆
今度見かけたら 考えてみますね！
by 東雲 (2012-03-17 21:16)