前田利家生誕の地 荒子 を巡る散歩写真 [散歩写真]
★ 前田利家とまつがお出迎え
いきなり真冬のように冷え込んだ日々が続いてますが、そんな中、名古屋出張に行ってきたので、ついでに散歩してきました。2002年放送の第12回 大河ドラマ「利家とまつ 加賀百万石物語」は全編観てました。織田・豊臣の時代を“No.2”として生きた前田利家はなかなかに魅力的な人物。加賀百万石の大大名として有名ですが、その前田家は名古屋の南西の荒子の出。ということで、荒子周辺をブラブラしてきたのでありました。名古屋からポートメッセ名古屋やレゴランドに向かうあおなみ線にある荒子駅。その駅前には前田利家とまつの銅像が建っていました。元は前田利家だけだったのが、大河ドラマの放映で盛り上がった際にまつの銅像も新設されたのだとか。
利家の肖像画って、飄々とした好々爺的な、歳をとった時のものばかり見ていたので、こういう精悍な顔立ちの物は初めてかも。
前田利家とは関係ないけど、これはちょっと面白い話でした。“線路の十字路”って、ダイヤが混み合っていたら衝突しちゃいそうで怖いな。
★ 荒子観音寺・神明社
荒子駅からほど近くにある荒子観音。立派な山門ですね。天平の頃に創建されたと伝わる由緒あるお寺。前田利家が本堂を再建し、菩提寺ともなっているそうです。山門の裏側。
仁王像がしっかりと山門を守ってます。ガラス窓のために写真を撮るのが難しかった。
多宝塔。名古屋に現存する最古の建造物だそうで、国の重要文化財に指定されているそうです。
「肘木(ひじき)」ってやつですかね、この屋根を支える木組み。なかなか複雑な構造ですね。どうやって組んだのだろうか。
荒子観音寺は円空仏で有名なのだとか。なんと千体以上の円空仏が残されているそうです。円空さんがこの寺を何度も訪れて仏像を制作したそうですが、それにしても凄い数ですね。
実は、山門の仁王像も円空仏で、彼の作品の中では最大級。円空仏ファンには有名だそうですが、知らなかったなぁ。
荒子観音寺の隣というか、ほぼ一緒の敷地には神明社がありました。神仏習合によって、荒子観音寺の守り神として建てられたのでしょう(詳細不明)。
本殿。これも神明造なのかな。神明造は高床式倉庫がその起源とされています。こちらはちゃんと土台があるからまた形式が違うのか。うむ、難しい。
屋根が茅葺きなのがなんともレトロ。維持管理が大変そうだな。
★ 天満天神宮・荒子城址
荒子観音からさらに歩いて五分ほどのところにあるのが荒子城址と伝えられる天満天神宮。城があった頃には場内の守り神だったのでしょう。一枚目の写真の通り、ここで前田利家は生まれたと伝えられているのでした。その頃は、城といっても砦のような小さなものだったようです。
手水舎の龍。耳飾り(?)がオシャレ、、、かも。
地元の人たちには今も信仰の対象となっているようで。
渡り廊下が設けられているのが特徴ですね、ここら辺の神社は。
天満天神宮は富士権現天満宮というのが正式な名前なのかな。そのため、隣の公園は「権現公園」という名前でした。
寒くて凍えそうな日だったので、公園は無人。イチョウの落ち葉がきれい。
★ 速念寺・前田城址・土之宮神明社
さらに西に向かい、庄内川を越えた先の住宅街にあるのが前田速念寺。ここには、荒子城に移る前の前田氏の居城であった前田城があったのだそうです。前田利家はここで生まれたという説もあるそうで、こちらにも「生誕の地」の幟がしっかりと立っていました。なかなかユニークな建築の本殿。これは何を表した屋根なんでしょうね。
天正年間に、この近所の蟹江で討ち死にした、前田城の最後の城主であった前田与十郎の墳墓だそうです。前田利家とは親戚関係だったか、主従関係だったかは定かではないようです。
近所にあった土宮神明社。神明社と土之宮の合殿だそうです。入り口脇にある、傾いた墓石が気になりますが、繋がりは不明。富田町史 - 国立国会図書館デジタルコレクションに記載がありそうですが、著作権保護期間中でネットで閲覧することが出来ませんでした。
社殿はコンクリート造りなんだけど、なんか時代を感じさせる雰囲気がある社殿でした。
極寒(?)の中の散歩でしたが、前田利家の足跡をちょこっとたどることが出来、満足。また、大河ドラマを見返したくなりました。
ちなみに、利家を演じた唐沢寿明ですが、第26回 大河ドラマ「功名が辻」でも同じ前田利家として一回だけゲスト出演しているんですよ。という、プチ情報でした。
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