ブロガーイベント「名誉茶師と楽しむ、烏龍茶の『香り』の世界」 [イベント]
サントリートピックスのブロガーイベントに参加してきました。
あれはいつぞやの夏。サントリー烏龍茶のペットボトルに付いているシールを集めるとiPod(当時はiPhone発売前。。。)が当たる!というので、毎日飲み続けていたことがありました。結局、当たらなかったんですけどね。
あと、中国出張に行った時に茶館に入ってみようかと思いつつ、チャンスがなかったので、このイベントで“予行演習”し、次の機会に備えようと思ったのでありました。
さて、タイトルにもある通り、さっそく藤原名誉茶師のご登壇です。「名誉茶師」は中国福建省が審査・認定するタイトルで、中国茶の知識を問うテストや実務経験などを通して与えられるのだそうです。サントリーでもこのタイトルを持っているのは一人だけ!
そんなすごい方ですが、とても穏やかな感じの方。楽しい講義となりました。
まずはお茶の歴史と種類などの話。
中国でお茶が“発見”されたのは4700年前。3000年前には既に“栽培”が始まっていたそうです。初めは葉っぱを食べる食材として扱われていたのが、漢・晋と時代が進むにつれて今のような飲み物となっていったんだそうです。
お茶は植物の種としてはバリエーションがそんなに大きくないのに、生えている(栽培されている)土地によって色やら何やらが変化するとか。さらには摘み取ってお茶にする時の発酵のさせ方・時間によって色や香り・味に違いが出ます。中国六代茶と呼ばれる「緑・白・黄・青・紅・黒」の各お茶は主に発酵度合いによるそうです。
サントリー烏龍茶は様々なお茶をブレンドしているとのことですが、烏龍茶というと青茶に分類されるとのこと。
その烏龍茶も発酵度の違いや品種によって凍頂烏龍茶、鉄観音、武夷水仙、東方美人(発酵度の低い順)などの種類があり、味や香りが全く違っているのだそうです。
そんな多様な烏龍茶の香りと味を楽しむために、香りを逃がさず美味しく淹れる飲み方として「功夫茶(くふうちゃ)」が宋代の福建省で生まれました。
説明の後、名誉茶師による実演です。日本茶と違って烏龍茶は沸騰した熱々のお湯を使って淹れます。しかも、急須にお湯を注いでフタをした後に、温度が下がらないようにさらにフタの上から熱湯をかけて温め直すんですよ。猫舌の私にはかなり強敵!
茶碗も二種類使います。香りを楽しむ聞香杯(もんこうはい)と、味を楽しむ品茗杯(ひんめいはい)。急須から聞香杯にお茶を注ぎ、品茗杯でフタをします。上下をくるっと逆さまにして、ゆっくりと聞香杯を持ち上げる。聞香杯に残ったお茶の香りを楽しみ、そして品茗杯に注がれたお茶を飲んで味わいます。テレビで見たことはありましたが、目の前で見たのは初めて。なるほどねぇ。
ということで自分たちも実体験。冒頭の写真にある通り、四種類の烏龍茶を飲み比べ・嗅ぎ比べてみました。見て分かる通り、まずもって色が全く違うんですよ。そして香りと味も違います。この安渓鉄観音は「蘭の香り」とのことでした。蘭かどうかは分からなかったんですが、確かに花の香りのような感じ。味もまろやかでした。
そうそう、この日は雨降り。お蔭で花粉症の症状は全くなく、存分に烏龍茶の香りを楽しめました。花粉症がひどい時だったら辛いイベントだったかも。助かりました。
こちらは「茶王」と呼ばれる種類の超高級な烏龍茶。原木は岸壁に生える三・四本の木で、年に一キロくらいしか収穫できないとか。名誉茶師のお話では、歴代皇帝に愛され、近年では毛沢東が愛飲し、米中国交正常化の際に中国を訪れたニクソン元大統領にプレゼントしたそうです。
この日に出されたのはさすがにその原木から採った奴ではないでしたが、それでも重厚な香りと味はありがたや~って感じがしましたよ。
イベント後半は会場をレストランに移し、食事をしながらまた別の形で烏龍茶の魅力を体験しました。
まずはグラスの形状による香りの違いを体験。四種類のグラスにホット烏龍茶を入れ、一番香りを感じられたものに投票する形式でした。Bはいわゆるティーカップですよね。そのほかには細長いものやワイングラスのように膨らんだもの、円錐形の上を切った奴なんてのがありました。投票結果はワイングラス風のが一番。私もそれに一票。ワインと同じで、グラスによって香りの感じ方がずいぶんと違うというのがよくわかりました。
こちらはお酒を烏龍茶で割ったカクテル。
ディサローノアマレット+烏龍茶 : イタリアン・アイスティー
カルーアコーヒーリキュール+烏龍茶 : カルーア・ウーロン
ルジェ クレーム ド ペシェ+烏龍茶 : ピーチ・ウーロン
ルジェ クレーム ド カシス+烏龍茶 : ルジェカシス・ウーロン
の四種類。さすがに四杯飲むと酔っちゃいますから、面白そうな(?)カルーア・ウーロンとイタリアン・アイスティーに挑戦。どちらも初めて飲みましたが、カルーア・ウーロンは甘くて後味はお茶のさっぱり感がある感じ。イタリアン・アイスティーは緑茶っぽい雰囲気も感じられる爽やかな味でした。
さらにさらに新体験は続きます!(これが最後ですが)
ホット烏龍茶に香辛料を入れて飲んでみましょう、と言う、新フレーバーティー体験。これ、まさにスパイシーでした。インドっぽく言えば(?)マサラティーです。
試したのはシナモンとカルダモンを入れたもの、ジンジャーとコリアンダーシードを入れたものの二種類。スタバでラテにシナモンをかけることはあるけど、透明なお茶に直接振り掛けたのは初めて。さてどんなものだろうと恐る恐る飲んでみましたが、意外といけましたよ、これ。特にシナモン&カルダモン烏龍茶はチャイのような感じになってとってもマサラ。チャイ好きな私としてはかなり気に入りました。これなら家でも飲んでみようかなと。
といった感じでとっても盛りだくさんのイベントでした。いつもはごくごく飲んでる烏龍茶ですが、たまにはこういう感じでゆったりと楽しむのもいいですね。そして、今度こそ茶館で中国茶デビューしたいぞと誓いを新たにしたのでありました。
楽しいイベントをどうもありがとうございました。
今回のイベントに参加したみなさんのブログ一覧です。
- アーティスト: CMソング,amin,リー・ハオ,Qin Qin,ウェイウェイウー,en-Ray,マー・ピン,ウー・ファン,美音アンサンブル,チェン・ミン,メイインアンサンブル
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/11/16
- メディア: CD
- ショップ: 酒自慢まつうら
- 価格: 1,480 円
これまた楽しそうなイベント!どれも飲み比べてみたい!
鉄観音は上海で大好きになったお茶です(´∀`*)
by JOY (2012-03-10 16:08)
JOYさんへ:
本文にも書きましたが中国で茶館に入ったことがないんですよ。日本でいいから入ってみようかなと思ってます。なるほど、鉄観音がおすすめですか。ふむふむ。
by ぶんじん (2012-03-11 12:00)