「ベストセラー小説の書き方」 [読書 : 読んだ本の紹介]
文章の書き方に関する本は昔からよく読んでいた。文豪と呼ばれる人の書いた文章読本や、ジャーナリストが表した伝えるための文章の書き方、そして論文の書き方の類いだ。が、この本はそのどれとも違う。売れる文章、読んでもらえる文章の書き方のテクニックを記した本なのだ。
といいつつ、この作者の名前は全く利知らなかった。少なくとも日本では売れていないんじゃないの?そんな人がベストセラーを語るとは?と思っていたのだが、読み進めていくうちに行っていることに納得感があり、自分が知らない人かどうかはあまり関係がないのが分かった。なるほど、こんなことが書ける人ならばその作品もきっと面白いに違いない。
作者はまず、ベストセラーを狙うならば「ジャンル」作家になってはいけないと説く。SF作家やミステリー作家でも売れている人はいるが、せいぜい十万部どまりだと。大衆向け小説ならば百万部を超える作品も多く出ており、「ゴッドファーザー」に至っては千五百万部を売り上げたと訴える。まさに桁違い。ベストセラーを狙うには、まずはジャンルを選ばねばならないようだ。
また、いい意味で一般受けする王道のストーリーのパターンを示す。ヒーローやヒロインが出てこないといけない。最初の三ページでヒーロー(ヒロイン)が窮地に落ちないといけない。本屋で立ち読みする人は三ページ読んでなにも事件の起きない話は読みたいと思わないという訳だ。さらには、出版社の編集者も原稿を最後まで読んでくれないので、そもそもそんな話は本として出版されない、と警告する。うむ、説得力ありますね。
作者が小説にとって最も大事なのは「プロット」だと言っている。プロットとはなんぞやという、辞書的な定義の説明がないので最初は戸惑ってしまったが、読み進めていくうちにプロットとは、小説の全体構成、あらすじ、outlineのようなものだというのが分かる。プロットがしっかりしていないと小説にならないと作者は言う。確かに、話に筋が通っていないと読んでいて納得感がないものになってしまうだろう。何の説明もないままに小説のヒーローが後半では悪人になっていたりしたら、「なんだこりゃ?」になる。つまりはそんなことがあってはならないということだ。これも納得。
と、こんな感じで小説の書き方を伝授してくれる。さらには出版界のトレンド(といっても1970年代の話だが)も明らかにしてくれ、その中でのベストセラーの出し方をも指南している。HowTo本としてはよくできている。読み終わって、なんか自分でも小説が書けそうな気がしてきた。そんな気分にさせてくれる一冊だった。
うむ、blog発の小説も多いし、私も狙ってみちゃうかな?!
といいつつ、この作者の名前は全く利知らなかった。少なくとも日本では売れていないんじゃないの?そんな人がベストセラーを語るとは?と思っていたのだが、読み進めていくうちに行っていることに納得感があり、自分が知らない人かどうかはあまり関係がないのが分かった。なるほど、こんなことが書ける人ならばその作品もきっと面白いに違いない。
作者はまず、ベストセラーを狙うならば「ジャンル」作家になってはいけないと説く。SF作家やミステリー作家でも売れている人はいるが、せいぜい十万部どまりだと。大衆向け小説ならば百万部を超える作品も多く出ており、「ゴッドファーザー」に至っては千五百万部を売り上げたと訴える。まさに桁違い。ベストセラーを狙うには、まずはジャンルを選ばねばならないようだ。
また、いい意味で一般受けする王道のストーリーのパターンを示す。ヒーローやヒロインが出てこないといけない。最初の三ページでヒーロー(ヒロイン)が窮地に落ちないといけない。本屋で立ち読みする人は三ページ読んでなにも事件の起きない話は読みたいと思わないという訳だ。さらには、出版社の編集者も原稿を最後まで読んでくれないので、そもそもそんな話は本として出版されない、と警告する。うむ、説得力ありますね。
作者が小説にとって最も大事なのは「プロット」だと言っている。プロットとはなんぞやという、辞書的な定義の説明がないので最初は戸惑ってしまったが、読み進めていくうちにプロットとは、小説の全体構成、あらすじ、outlineのようなものだというのが分かる。プロットがしっかりしていないと小説にならないと作者は言う。確かに、話に筋が通っていないと読んでいて納得感がないものになってしまうだろう。何の説明もないままに小説のヒーローが後半では悪人になっていたりしたら、「なんだこりゃ?」になる。つまりはそんなことがあってはならないということだ。これも納得。
と、こんな感じで小説の書き方を伝授してくれる。さらには出版界のトレンド(といっても1970年代の話だが)も明らかにしてくれ、その中でのベストセラーの出し方をも指南している。HowTo本としてはよくできている。読み終わって、なんか自分でも小説が書けそうな気がしてきた。そんな気分にさせてくれる一冊だった。
うむ、blog発の小説も多いし、私も狙ってみちゃうかな?!
タグ:小説の書き方
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