箱根湯本で温泉三昧の旅 その2 : 駅の周りをブラブラ散策 [旅行 :旅日記]
★ 熊野神社で招き猫に遭遇
「箱根湯本で温泉三昧の旅 その1 : ロマンスカーで楽々、湯葉丼食べてウマウマ」の記事で紹介した通り、箱根湯本を旅行してきました。その続き。ランチを堪能した後、ホテルのチェックイン時刻まで時間があったので、駅の周辺をブラブラ散歩しました。と言っても、巡ったのは早川を渡って“川向こう”ですが。
蕎麦屋さん(箱根湯本駅そばの蕎麦店|箱根湯本のランチ・夕食ならはつ花そば)の行列の横を通り抜けた向こうには渋い旅館が。一枚目の写真がそれ。昭和二年創業の萬寿福旅館だそうです。こういう“The 日本の宿”ってところに泊まるのも渋くて良いかも。。。と言いながら、実際に泊まろうと思うと、「トイレにはウォシュレット付いているかなぁ?」などと考えてしまいそう。
なので、今回はスルー。
最初に訪れたのは熊野神社。
地図を見ると山の麓にあるし、目の前に現れたのはその山の中へと続く階段。ありゃ、これはとんでもない山登りが待っているのかな?!ちょっとビビってしまいました。
と、ビビりつつも石碑をチェック。「箱根温泉発祥の地」とあります。このそばに横穴式源泉跡があり、地層の割れ目から湧出する温泉を目当てに手作業で横穴を掘り、流れ出てきた湯を溜めて入浴したのだそうです。ほほぉ、まさに露天風呂。でも、温度調節はどうしていたんでしょうね。熱くて入れないなんてことはなかったのかな?
どれだけ山登りをするのかと思いきや、階段を上って左に曲がるとすぐに神社が現れました。あらら、ちょっと拍子抜け。さっきの蕎麦屋さんの前は大行列で賑やかだったのに、ここは誰もいません。こういう静寂が良いですね。
と思いきや、本殿の軒下から“神の使い”が出現! ビックリするほど人なつっこいんですよ、この子。逃げるどころか、自分からこんな風に擦り寄ってきて、離れないんです。猫好きにはたまらないのでしょうが、私はどちらかというと苦手。そんな気持ちを知ってか知らずか、こんな状態が続いていたのでした。近所の飼い猫なのでしょうが、まさに神社の番人。
★ 延命地蔵尊&早雲寺は緑豊か
次は、早川と合流する手前の須雲川を渡ってちょこっと山登り。と言っても、山道という訳ではないですが。早雲寺の惣門は本堂から通りを挟んで反対側。見ての通り、苔に覆われていてきれい。緑が目に優しい。山奥という訳ではなく、ホテルや民家に囲まれた場所なのにこの落ち着いた雰囲気。言いですなぁ。
この辺りはヒメハルゼミの生息地なのだそうです。台湾に多く生息する蝉で、神奈川ではこの付近でのみ観察されたのだとか。人間だけではなく、蝉もこの景色に惹かれたのかな。
その境内には「箱根湯本延命地蔵尊」が鎮座しておりました。だいぶ“お歳を召した”感じで、その表情を読み取ることはできなかったのですが、きっと静かな境内で気持ちよく、こっくりこっくりしているのかな。
そのお地蔵さんよりも目を惹いたのがこちらの方。惣門の前にいらっしゃいました。惣門の扁額には「金湯山」とあり、また小さく「朝鮮国・・・」の文字も。北条早雲さんは関係ないのですが、その後、江戸時代に入ってこの寺は朝鮮通信使とゆかりが合ったそうです。確かにこの石像、チマチョゴリのような服を着ているかも。
早雲寺の本殿。秀吉の北条攻めでこの寺も灰燼に帰したそうですが、江戸時代寛永年間に再建されたのだとか。今は静かなこの寺も、かつては辛い歴史があったんですね。
そして墓地には、北条五代を祀る墓が並んでいました。北条早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直の菩提を弔うために墓を建立したのは、旧韮山城主北条氏規(氏政の弟)の子孫である氏治だそうです。先祖想いの人ですな。
★ 清き湧き水の白山神社
早雲寺の南、東海道と箱根新道に挟まれたところにあったのが白山神社。お社はこじんまりとした感じですが、山に面した境内はかなりの広さ。この街の鎮守様として古くから信仰を集めていたのでしょう。滾々と湧き出る清水が清らか。
そんな湧き水は境内の外にまで流れ出ていました。
お社が建てられる前はこの巨石が神の依り代だったのかな。磐座(いわくら)と呼ばれるものですね。神道として(それなりに)整備される前の、自然信仰としての神様(の降り立つ場所)という訳です。
なかなか立派な岩。箱根は火山ですから、その火山の溶岩なのでしょう。
★ 早川の川岸は爽やかな風が吹いていた
この日は(いや、この日も)残暑厳しい一日でした。実際に歩き回ったのはほんのちょっとなのですが、暑くて参っちゃいました。でも、山から下りてきて早川の河原に出たら、そこには爽やかな風が。川面を渡る風は気持ちが良いですね。水の流れる音はそれだけで癒やされます。この端の向こう側にあるのが箱根湯本温泉 湯本富士屋ホテル。子どもたちがまだ小さかった頃、ここに泊まったことがあります。駅からすぐ近くで、子連れでもとても便利。でも、今回の宿はここではないんですよ。
ということで、散歩は終了。このあと、今回の宿に向かいました。その話はまた。
この時期の温泉三昧もいいですね。
by JUNKO (2019-10-05 19:46)
JUNKOさんへ:
散歩していると汗をかいてしまう残暑だったのですが、その分、温泉の有難味が増しました。
by ぶんじん (2019-10-05 22:03)