Microsoft Surface Laptopを試す メンテナンスし易さと高級機仕様が同居 [ガジェット : 面白いもの色々]
★ Surface Laptopとは
MicrofoftのSurface Laptopを試用する機会がありましたので、どんな機種なのかご報告。Surface Laptopは、いわゆる“ノートPC”です。“Surface”と名前に付いているのでタブレットなのかな?と思っちゃいますが、こちらはキーボードにディスプレイが付いたもの。そして、そのディスプレイも"360度ぐるり"とは回らず、普通に使うもの。
では、何が特徴かというと、公式サイトの説明(売り文句)には「モバイル性とパフォーマンスの最適なバランス」とあります。13インチのディスプレイで、重さが1.2Kg程度、バッテリー寿命は14.5時間。ということで、確かに持ち歩いて、カフェなどで一日中使っていても大丈夫そう。
主なスペックは以下の通り。CPU、メモリー、ストレージ(SSD)のサイズ違いでラインナップが組まれています。あと、それぞれにカラーバリエーションも。
CPU | Intel Core i5 / i7 |
Graphics | Intel HD 620 (i5) / Intel Iris Plus 640 (i7) |
ディスプレイ | 13.5 inch PixelSense, 2256 x 1504 (201 PPI), Surface ペン対応 10 点マルチタッチ, Corning Gorilla Glass 3 |
Memory | 4GB / 8GB / 16GB |
OS | Windows 10 S / Windows 10 Pro |
Storage | SSD 128 GB、256 GB、512 GB |
サイズ、重さ | 308.1 mm x 223.27 mm x 14.48 mm / i5 : 1,252g , i7 : 1,283g |
カメラ | Windows Hello顔認証カメラ、720p HD |
Wireless | Wi-Fi:802.11ac, IEEE 802.11a/b/g/n , Bluetooth 4.1 |
外部端子 | USB 3.0 x1, Mini DisplayPort x1, ヘッドセット ジャック |
同梱物 | 電源アダプター, Office Home and Business 2016 プロダクト キー |
カラーバリエーション | バーガンディ、プラチナ、コバルト ブルー、グラファイト ゴールド |
バッテリー寿命 | 最大 14.5 時間の動画再生 |
外観はこんな感じ。
特徴的なのは、このスエードのような布がキーボードの周りと、手のひらを置くスペース(パームレスト)に張られています。アルカンターラって素材だそうです。約68%のポリエステルと約32%のポリウレタンから成り、クリーニング性が高く、難燃性もいいそうです。
触り心地、良かったですよ。気持ちよく、キーボードを打つことができました。
別売りのSurfacePenとの相性もグッド。4,096 段階の筆圧レベルで、絵を描くこともできちゃいそう。
キーボードはこんな感じ。変形キーもないし、エンターキーやシフトキーの大きさも充分。キーストロークは意外と深い。というより、重い感じ。そのため、押した感触はかなりあるので、ミスタイピングは減りそう。ただ、長時間のタイピングだと疲れてしまうかも?
右側面にはSurfaceConnect用端子があります。Mini DisplayPort x 2、ギガビット イーサネット ポート x 1、USB 3.0 ポート x 4、音声出力ポート x 1が付いているSurface ドックに繋げるための端子です。タブレット版のSurfaceには必須ですが、このSurface Laptopには反対側にUSB 3.0 x1, Mini DisplayPort x1, ヘッドセット ジャックが付いていますので、取りあえずは大丈夫なはず。それでも足りない時にはこの、別売りのSurface ドックに頼りましょう。
ということで、左側面にはUSB 3.0 x1, Mini DisplayPort x1, ヘッドセット ジャックがあります。
上記のスペック表の通り、カタログ値では本体の厚みが14.48 mmとなっています。スマートフォン(Xperia XZ)と比べると、厚みは倍というところでしょうか。スッキリしたデザインなので、見た目はかなり薄めに感じます。
ちょっと話は外れますが・・・。
いつものコクヨ バッグインバッグ Bizrack A4タテ ネイビー カハ-BR23Bにスッポリ。このバッグ・イン・バッグ、ポケットも一杯でかなり便利です。おすすめですよ。
ちょっと大きめのマウスがポケットに入っていますが、折角ならば(?)アーク タッチ マウス Surface エディションといきたいところでしたね。
購入はこちらから。
学生さんならばさらに安くなるみたい。
★ Windows 10 Sとは
さて、Surface Laptopの大きな特徴が、OS。Windows 10 Sが搭載されています。公式サイトの説明によると
Windows ストアを介して提供されるアプリケーションにより、Microsoft 検証済みのセキュリティと整合性が保証されます。Chrome や Firefox より安全な Microsoft Edge が既定のブラウザーです。Windows Defender Antivirus と Windows 10 の既存のセキュリティ機能すべてが含まれます。だそうです。
できることは制限されるけれど、ウィルスやらなんやらの心配が少ないということ。バージョンアップなども自動的に行われるので、手間いらず。管理者が一括管理するのもやり易いため、企業や学校、特に教育現場での利用に向いているOSです。
ストレージもOne Driveの利用を前提としていて、ファイルがクラウドに保存されるので、安全だし、様々なデバイスからアクセスすることができるようになってます。
試しにChromeブラウザーのインストールをしてみようとしたら、こんな感じで怒られてしまいました。
私、「Chromebookでブログを始めてみよう」っていうサイトを作っていて、GoogleのChromebookを紹介しています。Chromebookは、Googleが作ったChrome OSを搭載していて、上記のWindows 10 Sと同じコンセプトで作られています。
Chrome OSとWindows 10 Sとを比較してみると、基本的には同じコンセプトではあるのですが、実用性としてはChrome OSの方が上ですかね。“個人的な印象”に過ぎず、ちゃんと数えた訳ではないのですが、利用できるアプリケーションの数、種類、完成度は、Windowsストアはもうちょっとかなという感じです。特に、日本語対応などをみると弱いものが多いです。
まあ、Surface LaptopではOffice Home and Business 2016が付いてくるので、基本的なソフトはこれで揃ってます。他のアプリケーションは余り使わない、と言う人には充分なので、使い方に依ります。
どうしてもWindows 10 Sでは不自由すぎると感じるのであれば、期間限定で今ならWindows 10 Proに無料で乗り換えられるそうですから、使い出してみてから決めることもできそうです。
★ 使ってみた
使ってみました。と言っても、Windows 10 Sのために、いつも使っているアプリ(例えばChromeブラウザーなど)をインストールできなかったので、Edge(Microsoftの“新しい”)やOneNoteなどを使ってちょこちょこいじってみました。画面がきれい。そして、動きも軽快。自分の写真ブログ(Smartphonography Club)を表示してみたんですが、きれいに再生されています。
動画も試してみようと、YouTubeを観てみました。こちらも動きがスムーズだし、画はきれいだし、かなりいいですね。これならば映画を観たりしてもストレスないんじゃないでしょうか。
”Surfaceペン”(スタイラスペン)による手書きに挑戦。レスポンスはかなり良く、メモを取っていても違和感がないでしょう。これならば普通に手書きが可能ですね、きっと。
ただ、ディスプレイは2-in-1のように取り外したり、180度倒れたりしないので、実際のところ、ふにゃふにゃして使いづらいかも。
そうそう。Surfaceペンは意外に便利でした。使い始める時にBluetooth接続する必要があるんですが、そうするとペン側のボタンで色々と操作できるようです。
このブログを書くためにスクリーンショットを撮る必要があったんですが、それもこのペン操作でできました。ペンのトップに付いているボタンをダブルクリックするとスクリーンショットが撮れちゃうんです。そして、撮ったあとにクリッピングもできてしまいます。これ便利。
★ 感想
ノートPCとしては、高級感もあるし、性能もいいし、かなりグッド。バッテリーの持ちがいいので、持ち運び用にはピッタリでしょう。見た目もいいから、カフェでお洒落に仕事するのにいいかも知れませんね。ただ、Windows 10 Sは正直、ノー・サンキュー。Chrome OS程度に普及してきたらアプリも増えるのでしょうけど。それに、教育現場向けのOSとして位置づけられていると思うのですが、それであれば本体が高級感ありすぎ、つまりは値段的に高すぎ。Chromebookのように安くないと。ターゲット層をどのように想定しているのか謎です。
でも、Windows 10 Proに切り替えられるとのこと。であれば納得。高級感のあるノートPCは、外出が多い人にもグッドだと思います。
タブレットもいいんだけど、やっぱりしっかりしたキーボードが付いてないと仕事に使えないよ!という人におすすめかな。
Microsoft Store 日本 公式サイト
10Sですって!また新しいタイプが出たのですか。もう10で終わりです。
by JUNKO (2017-10-23 22:38)
JUNKOさんへ:
Windows 10 Sは、Windows 10の派生版(上記の通り、使えるソフトに制限があるなど)なので、基本的には一緒です。
by ぶんじん (2017-10-24 10:04)
ぶんじんさんは,なんでも詳しくてよくお分かりですね。私は新しいものと聞いただけでお手上げ状態です。スマホでさえまだミスタッチして謝ってばかりいます。でも音声マイクはとても便利ですね。
by JUNKO (2017-10-24 20:55)
JUNKOさんへ:
音声認識技術の向上はすごいですね。ボソボソッと喋っても理解してくれるのがうれしく感じちゃいます。
by ぶんじん (2017-10-25 22:04)