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「あさひなぐ」 青春映画の王道。なぎなたの試合シーンは迫力・緊迫感あり。素直に楽しめます [映画の感想]

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★ あらすじ

中学校の時は美術部に所属していた主人公の東島旭は、高校に入学してなぜか“薙刀(なぎなた)部”に入部してしまう。登校中のトラブルから彼女を助けてくれたのが、薙刀部のエースで、先輩の宮地真春だったという偶然と、(新)部長の野上えりの巧みな勧誘文句にコロリとなってしまったのだ。
「未経験者でも問題なく、練習もそれほどキツくない」はずだったのに、同じ新入部員の八十村将子、紺野さくらとともに、いきなり過酷な稽古を課せられたのだった。東島旭はもうヘロヘロ。
それでも何とかやめずに頑張り、インターハイ予選を迎える。ここでは新入部員達は見学・応援のみ。最後の試合となる三年生達と、エースの宮地真春が出場。だが、あと一勝という時に当たった対戦相手の高校にはものすごく強い一年生がいたのだった。それが一同寧々。その強さの前にインターハイ本戦出場はかなわなかったのだった。

体勢を立て直すべく、彼女たちは山寺での合宿に臨んだ。だが、その尼寺の尼僧・寿慶は薙刀のたつじんだった。そして、寿慶による地獄の特訓が待っていた。特に、東島旭は薙刀を握らせてももらえず、別メニューの特訓を課せられる。

そんな特訓をやり遂げた彼女たちだったが、またしても宿敵・一同寧々と対することになる。自信をなくし、連帯感も失ってしまう彼女たち。果たしてそこから立ち直り、次の勝利を勝ち取れるのか。

そこには、へなへなだった東島旭の姿はなく、「一同寧々なんてぶちのめす!」と叫ぶ彼女がいたのだ。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演 : 西野七瀬、伊藤万理華、白石麻衣、松村沙友理、桜井玲香、富田望生、中村倫也、森永悠希、角替和枝、江口のりこ、中田花奈、斉藤優里、生田絵梨花、樋口柚子、緒方もも、宮田祐奈、松田佳央理、松本妃代、岡野真也、江田友梨亜、紀咲凪、北原帆夏
  • 監督 : 英勉
  • 脚本 : 英勉
  • 原作 : こざき亜衣

★ 感想

乃木坂46のファン、伊藤 万理華さんのファンなので観に行った訳ですが、そんなことを忘れて、見入ってしまいました。奇をてらうストーリーもなく、素直に観られます。娯楽映画として良くできています。
ひ弱だった女の子が頑張って、そして強くなっていく姿。部員達の友情・絆・信頼。挑戦、挫折、そして再び立ち上がる姿。まさに王道のストーリー。でも、それが嫌みなく見られるのは、なぎなたの試合シーンの緊張感と、コミカルかつキュートな彼女たちのシーンとがいい感じで廻っているからでしょう。
それに、登場人物の一人ずつのキャラクターがはっきりとしていて、これも見易さの一因です。主人公はダメダメなひ弱さと、諦めない強さの二面性が分かり易い。エースの宮地真春は逆に、強さとともに実は打たれ弱かったところがあったり。あと、部長の野上えりは、自分を押し殺して仲間のために頑張る感じだったり。安心して(?)感情移入できるようになってます。

運動部で頑張っていた想い出のある人も、スポーツに全く縁のなかった私みたいな人も、この手の話は素直に楽しめますよ。あの頃、こんな風に頑張ったなぁと感傷に浸るも良し、こんな青春時代を送ってみたかったなぁと悔やむも良し。万人向けの作品です。


終演後、観客の女の子が「長刀の試合シーンが多すぎ」との感想を言ってるのが聞こえてきました。確かに、これは意見が分かれるかな。時代劇を見慣れていない世代にはそう感じるところもあるかも。
私は、殺陣のきれいさや迫力・緊迫感がいい感じで話を盛り上げていく、と思えました。が、如何せん、面を付けていると顔の表情が分かりにくくなり、感情移入がしづらくなることも否めません。その点は、息づかいを強調することでカバーしていて、これもいい雰囲気だと思えましたよ。


「アイズ」 :ホラーと言うより、ヒューマン・サイコ・ミステリー。切ない話に仕上がってます」の記事でも書きましたが、伊藤 万理華さんの演技は本当に自然。安心して観られます。普通に女優さんですね。まあ、それはデビュー当時の動画「ナイフ」を見れば、もうその時からそうだったんだなと思える訳ですが。


と言うことで、おすすめです、この一本。

★ 公開情報


★ 原作本





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