「ケンタッキー・フライド・チキン」ファンミーティング "みんなで作るポットパイ" に参加

日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社のイベントに参加しました。
お出迎えしてくれたのはもちろん、この方。肌がぴっかぴかに輝いています。いい笑顔だ。

KFC（ケンタッキー・フライド・チキン）の冬の定番メニューである“ポットパイ”。今シーズンはもう提供終了しちゃったようですが、もう、次のシーズンに向けて新商品開発がスタートしていました。今回のイベントは、そんなポットパイの新商品をみんなで考えてみようというもの。事前に参加者から寄せられたアイデアを元に作られた試作品を試食したのでありました。

★ KFCってこんな会社

試食の前に、まずは会社紹介。
ピザハットが関連会社だというのは知っていました。でも、筆頭株主が三菱商事である、つまりはKFCは日本の会社だったというのは知りませんでしたよ。てっきり、アメリカの会社の日本支社なのだと。。。KFCのブランドはアメリカの会社が持っているのだそうですが、日本KFCはそこからライセンシーを受け、事業自体は日本の会社としてやっているんですね。ほほぉ。

そんなKFCさん。どんな“心構え”でやっているのかという説明が色々。
　　・理念
　　　　　「おいしさ、しあわせ創造企業」
　　・ミッションステートメント
　　　　　１．食の「安心、安全」を通し、人々の健康作りに寄与し社会に貢献する
　　　　　２．美味しさを創造し、お客様に楽しく豊かでそして幸せな生活を提供する
　　　　　３．このビジネスで働く人々を幸せにする
　　・KFC&PHグループスローガン
　　　　　「おいしさを、ずっと。あたらしさを、もっと。」
　　・KFCスピリット
　　　　　「おいしさへのこだわり」

かのカーネル・サンダースさんが、アメリカ南部のガソリンスタンドで料理を提供していた（シェフだったんですね）時から、「おいしさへのこだわり」は変わっていない。カーネルおじさんはかなりの頑固者で、フランチャイズ方式の商売を始めたあとも、美味しさを守っていない店からは提供した秘伝の粉や鍋を引き上げてしまったそうです。老舗寿司屋の頑固親父を彷彿させるエピソードですが、あの人形やCMなどで見る、にこにこした笑顔のおじいちゃんにはそんな一面があったんだと感嘆。
そんな“スピリット”を日本KFCも継承し、上記のようなこだわりを持って取り組んでいるんですね。なので、チキンは粉をまぶすところから、そしてポットパイも、店舗で一つずつ作っているのだそうです。提供時間の短さをウリにする”ファスト”フード店とは違うぞ！という気概が感じられました。

でも、カーネルおじさんが頑固すぎなのか、秘伝の粉のレシピは秘伝過ぎて（？）、日本KFCの社長も知らないとか。知らないものを提供していいのか、と言う話もありますが、おいしければ問題なし。

・おまけ
各社のマスコットキャラクターの人形が会場入り口に並んでました。こちらはピザハットのチーズ君。

★ パイ生地も美味しく食べよう

そうそう。開発担当の方からポットパイにまつわるこぼれ話があったのでご紹介。
初め、米国で作られたものを日本に持ってきた。そのレシピ通りに作ると、蓋の皮は焼いた時にへたってスープに垂れてしまうものだった。間違っているのじゃないかと思って聞いたところ、「（アメリカでは）それで正常だ」と言われたのだそうです。日本ではこれじゃダメだろうと改良し、今のように膨らみを持たせたんだとか。ここでも「おいしさへのこだわり」が発揮された訳ですね。

ということで、早速試食タイム。いろんなポットパイが出てきましたが、、、、

最初は定番のチキンポットパイ。でも、今回の主役（チェックポイント）はパイ生地の方。
ポットパイと言えば、スプーンでこのパイ生地に穴を開け、パイをスープに浸して食べるのが普通の食べ方。こうやって食べていくと、パイが入れ物のフチに残ってしまいます。私はためらわず、手で剥がしてスープにポシャりとしちゃいます。が、この部分を残してしまう人も多いとか。そんな“残った”フチのパイ部分を美味しく食べてもらおうというのが最初の提案。
KFCのビスケットに付いてくるのでお馴染みのメープルシロップと、甘口・濃い口（ビター）の二種類のキャラメルソースが一緒に供されました。そう、フチパイにこれを付けて食べようという趣向。

早速、パクリ。なるほど、これは美味しい。元々がパイですからね、こういう食べ方に向いているのでしょう。
三種類のソースを試した訳ですが、慣れているせいもあってか、私はメールシロップが美味しく感じられました。甘口キャラメルはちょっと甘すぎて食事には向かないかな。結果、
　　　　メープルシロップ ＞ ビター ＞ キャラメル
の順。メープルシロップならば、今でもビスケットを頼めば付いてきますから、自分で試せますね。トライしてみてくださいな。

こちらもパイ生地部分を美味しく食べようの試み。パイ生地ではなく、ビスケットタイプ（しっとりした感じです）にしたもの。以前、実際にこれが出されていた時期があったそうですが、スープに浸して食べるにはちょっと重たいと言うことで、今のパイ生地に変更されたのだそうです。それを今回、生地部分を美味しく食べるというコンセプトの元、復活させてみた訳。
なるほど、パイ生地よりもこっちの方がシロップを浸けて食べるには合いました。美味しい。確かにスープにはパイ生地の方が合うので、これは迷うところです。ハーフ＆ハーフが答えか？！

★ カレーはいけるぞ！

ここからは新たな中身の試作品。まずはカレーポットパイ。見ての通り、カレー・ルーが入ってます。チキンカレーなのかな。ささみ肉が使われていたのだと思います（食材を当てるのって意外と難しいですね。こうやって味付けされたあとだと鶏肉なのか豚の細切れなのかよくわからなかった。。。）。やっぱりカレーは王道。美味しかったですよ。もちろん、パイ生地にもよく合います。
今回のは欧風というか、家庭の味というか、ちょっと甘かった。ハヤシに近い感じ。でも、私の好みとしてはもっと本格的なインドカレーにして欲しかったな。そして、パイ生地ではなく、ナンやチャパティ、米粉でできたウッパム（？ 名前を忘れました。。。）なんかにして欲しい。そうなればもう、それだけで食事になります。タンドリーチキンならぬ、甘辛フライドチキンかホットチキンを付ければ、もうインド料理ですよ！
KFCマサラ化計画、いかがでしょうか？

★ デザートパイもありです、あり

事前アンケートで、「スイーツ版ポットパイも食べたい」との意見も多数あったとか。そこで作られたのがこれ。なんと、チョコレートパイです。中身は柔らかめチョコレートに、バナナチップが乗り、歯応えのアクセントにクルミもチョコにミックスされてました。
パイ生地に穴を開けたときの第一印象は「ちょっと見た目が。。。特に色合いが。。。。。。。」だったというのが本音。でも、食べてみたところ、これが意外に美味しい。イベントに参加していた女性陣からは「油分が多すぎ」との意見もありましたが、私は気に入っちゃいました。パイ生地を手でディップして、チョコフォンデュー風にして食べるのもいいし、普通にスプーンで混ぜて食べるのも良い。
デザートパイ、いけますよ。

★ みんなで新製品開発？！

試食後は、小グループごとに新製品アイデアを検討。今回の試食品をベースにしたアイデアはもちろん、「韓国料理の参鶏湯（サムゲタン）はどうか。鳥を丸ごと一羽入れちゃおう！」などという大胆な意見や、「抹茶をパイ生地に練り込み、白玉ぜんざいはどうだろう」という新たなスイーツの提案なども。中には、「インドカレーパイ。CMはローラ。これで世界市場を狙おう！」という、トータル戦略提案（？）まで出てきました。楽しいですね、みんなでワイワイと考えるのは。
さて、この中で来シーズンのポットパイに採用されるアイデアは出てくるのでしょうか。開発担当の方、マーケティングの方も熱心に聞いていましたので、もしかしたら今年の暮れには参鶏湯をKFCで食べられるかも？！

最後に、これは特別です！ということで、撮影禁止ながら厨房での調理の様子も見学させてもらえました。
カットされた鶏肉を（社長もレシピを知らない）秘伝の粉にまぶすところから開始。辺りが朦々となるくらいに粉の中に入れてかき回すんですね。これを油で揚げるんですが、圧力鍋を使うところがポイントだそうです。一気に味が染みこむのでしょう。なるほど、こんな風にして調理していたんですね。

さて、こうやって油を使った調理現場を見て「最近はヘルシー志向が流行りだけど、KFCさんはどう考えてますか」と質問したところ、
　　　　実は、フライドチキンは意外と低カロリー。オリジナルチキンは一切れ237 Kcal。
　　　　（某ハンバーガーショップのビッグXXXが550 Kcalだから、その半分。）
　　　　調理工程には油切りも含まれているので、この程度になる
とのこと。
なるほど、イメージからフライドチキンはハイカロリーと思い込んでしまっていましたが、そうでもないんですね。これはもう少しアピールしてもいいポイントじゃないかな。

ということで、楽しく美味しいイベントでした。個人的にはインドカレーのマサラ・ポットパイを希望！よろしくお願いします。


このイベントに参加したみなさんのブログ一覧です。

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コメント 2

うらやましい会ですね。どれもおいしそうです。若いころは特によく食べました。カレー味が魅了ですね。
by JUNKO (2013-03-10 17:18) 

JUNKOさんへ：
ポットパイが四種類も出てきますので、さすがに全部は食べきれませんでした。
子供たちが好きなこともあり、私も嫌いじゃないので、我が家では月に一回以上食べているかも、KFC。
by ぶんじん (2013-03-11 12:04)