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「桐島、部活やめるってよ」試写会 自分が何者かに悩むなんて、羨ましいくらい青春しているなぁ [映画の感想]

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HMV_Japanプレゼントキャンペーンに当選して、「桐島、部活やめるってよ」を試写会で観てきました。

試写会を見る時はいつもそうなんですが、事前の”予習”はしないことにしています。今回も全くどんな映画なのか知らずに観ました。原作も読んでません。映画との出会いも、”初対面”のファースト・インプレッションが大事かな、と思うので。

スポーツ万能でモテモテの桐島君が急にバレー部を辞めると言い残し、学校も休んでしまう。校内一番の美人の彼女が連絡しても答えはなし。それからというもの、学校の中は何か調子が狂ってきてしまう。仲の良かった女子四人組はすれ違いが増えてくる。帰宅部なのにいつも桐島君を待ってつるんで遊んでいるイケメンたちも、一緒にバスケをやりながら待っている意味を失ってしまう。
でも、そんな中でちょっと動き出そうとしている連中もいた。片思いの男の子を見つめるだけの、吹奏楽部部長の女の子は部室に戻る。顧問の先生にダメ出しを食らったけど、やっぱり自分で作った脚本で映画を撮りたいと決意し、撮影を開始する映画部員たち。
桐島君がいなくなったある金曜日を、そんな彼ら・彼女らの目線から何度も何度も同じシーンを描き出す。関係しているがすれ違っているそれぞれの想い。


粗筋を説明しようとしても、これがなかなか難しい。原作の小説ではこの世界をどう描いているのだろうか。映像になるとdéjà vuの感覚が気持ちよく、どんどんと引き込まれてしまったのだが。
いわゆる学園ものの青春映画。自分が何者なのか、これから何を為すべきかを見つけられず、漠然とした不安にイライラした気持ちが吹き出してくる。バランスがちょっとでも崩れると、それが一気に爆発してしまう。そんな若者の危うさ、初々しさを丁寧に描いていて、とうの昔に青春時代を終えてしまった身にはほろ苦い懐かしさを感じさせてくれた。
同世代の子たちが試写会には一杯来てたけど、彼ら・彼女らはこの映画を観て何を感じるのだろうか。いや、自分があの歳だったらどう思っただろうか。なんてことを考えさせてくれた。

そうそう。ただの青春映画って訳でもないのがさらに面白かった。映画部員たちが撮っている作品が一瞬、現実と錯綜するシーンは見物だ。

8/11(Sat)から、新宿バルト9などで全国公開とのこと。おじさん・おばさんにも、そして若者にもおすすめの作品です。




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  • 発売日: 2012/04/20
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コメント 4

JOY

青春映画っていろんな意味でいいな、と思えるようになったのは
思春期がはるか遠くになった最近なんです(*´ω`*)
観てみようかな♪
by JOY (2012-07-25 02:08) 

ぶんじん

JOYさんへ:
私はとっくにその境地に達している歳でして、最近はさらに素直に「青春っていいなぁ」と思うようになってます^^;
by ぶんじん (2012-07-25 21:33) 

カエル

私も鑑賞するときは全般的に予習しません。全く同意です!
by カエル (2012-07-29 02:53) 

ぶんじん

カエルさんへ:
あと、映画を観てから原作を読むと面白いけど、逆の順序だとがっかりすることも多いかも。
by ぶんじん (2012-07-29 09:27) 

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