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「たかが英語!」 英語もパソコンと同じ、ただのビジネスツールと思えば恐れることなし [読書 : 読んだ本の紹介]


たかが英語!

たかが英語!

  • 作者: 三木谷 浩史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/06/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


蔵書管理に利用させてもらっているウェブ本棚サービス 「ブクログ」のプレゼントに当選し、いただきました。

早速読んでみました。主張は明確で、一つ。
英語は仕事を進めていく上での道具の一つ。パソコンが使えないと仕事にならないのと一緒。逆にそれ以上のものではない。
上手に、きれいに話す必要はない。使えればいい。恐れることなく身につけていこう。

という感じ。なるほど、その通りですね。
ただ、理屈はその通りで誰も反論はしないでしょうが、それを数千人の会社で実践しちゃうところが違います。創業者でワンマン経営者だからトップダウンでできた訳で、一般の会社じゃここまで徹底はできないのが実際でしょう。が、とにかく楽天ではやってしまった。この七月から本格的に「社内公用語は英語」がルール化されるそうです。

それまでの二年間が準備・移行期間だったのですが、そこで実践した施策や失敗した取り組みに関してもあからさまにしています。
とにかく英語に慣れることが必要と考え、英語に接する、いや英語しかない環境を作ることによってそれを達成しようというのが基本的な考え方。会議の時だけ英語にするのでは英語に接する時間が少ない、だから社内の文書類を英語にし、さらには食堂のメニューも英語にした。これなら勉強せざるを得ないですよね。
でも、それでかなりのプレッシャーを受けてしまう人が出てきたのも事実。フォローアップのために”就業時間中に仕事として”英語の勉強をさせることもしたそうです。英語教室を社内で仕事として受講する訳です。英語への取り組みの本気さを感じさせる話でしょう、これは。英語できないけど仕事はバリバリって人もいるでしょうが、その人を現場から引きはがして英語教室の席に座らせるんですから。いきなり人を抜かれた現場も大変だったでしょうね。会社全体で取り組んでいるっていうことなのでしょう。

この本を読んでも自分のところの会社ですぐに真似をするのは無理でしょう。さらに、個人として英語の勉強に役立つかというとそれもよくわかりません。でも、英語は苦手・自分の仕事に英語は必要ないと思っている(思いたい)人には、ちょっとは刺激になるかも。なにせ、ただの道具なんですから。


ところで、最後に書いてあるんですが、三木谷さん自身は中国語の勉強を始めたそうです。うむ、次は十億人のマーケットを狙っているということでしょうか。さすがです。

そうそう、三木谷さんといえば楽天。楽天といえば電子ブックのKobo。私も買ってみましたが、サービス側の準備不足は否めませんね。カナダや他の国では既に売っている訳ですから、日本向けの対応が間に合わなかったということでしょう。販売サイトのコメント欄には「公用語を英語にしたのが原因では?」などというクレームもあったとか(伝聞。未確認)。まあ、影響があったかどうかは定かではありませんが、そのKoboでもこの「たかが英語!」は読めるようです
















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コメント 2

JUNKO

私の子供の頃は英語を話せない日本人を引け目に感じる時代でした。「英語」には特別の魔力がありました。隔世の感ですね。
by JUNKO (2012-08-01 22:50) 

ぶんじん

JUNKOさんへ:
変化はどんどん急になっているかも。これからは中国語か、もしかしたらインド訛りの英語が主流になっていくかも知れませんね。
by ぶんじん (2012-08-02 19:13) 

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