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7.パワースポット巡り:狭野神社&御池&東霧島神社 : 新燃岳噴火災害復興祈念植樹ツアー [旅行 :旅日記]

*旅の主旨と記事の目次はこちらを見てください。

皇子原公園をあとにし、またバスに乗り込みます。ここからはいわゆる観光地巡り。神々の降臨した地にふさわしく、パワースポット巡りとなりました。

まずやってきたのは狭野神社(さのじんじゃ)。祀られているのは神武天皇。この地は神武天皇誕生の地とされているそうで、何度かの遷宮のあと江戸初期からこの場所に社を構えているのだそうです。
そうそう。前にも書いたかも知れませんが、宮崎県の人たちは神武天皇が実在した人だと言うことを全く疑っていない様子。当たり前のように神武天皇のことを語ってくれます。日本という国の始まりが宮崎県からだった、ということに誇りと愛着を持っているのでしょう。まあ、こんな古い、格式ある神社の境内に入ると、私もそんな気になってきてしまいそうでした。

さて、境内に入ると立派な杉の木が何本も聳えています。まさに巨木。そのうちの一本が特に立派で、「狭野杉」と名付けられていました。説明書きによると
「慶長四年(1599年)、薩摩藩主島津義弘公の命によって植栽された。大正十三年に国の天然記念物に指定される。樹高61.3m、根本の幹周り9m」
とのこと。ご立派です。
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狭野神社本殿。島津藩の庇護を受け、改築・改修が為されていたそうです。最後の改築からどれほどたっているか分かりませんが、かなり歴史を感じさせる佇まい。
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本殿脇の廊下につり下げられていました。稲藁の束かな。豊穣を祝ってお供えしたのでしょうかね。
野鳥たちにはちょうどいいごちそうかも。
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縦長の絵馬って珍しい。描かれているのは神武天皇その人。太陽を右から受けて立っているということは、顔は東を向いている。つまりは東征を表しているのでしょう、たぶん。
杖の上に留まっているのは八咫烏(やたがらす)でしょうか。東征の際に道案内をしたという鳥で、なぜか三本脚だったって奴です。
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本殿のあるエリアを出たところにこんな一角が。何もない場所ですが、しめ縄で囲われています。ここが有名なパワースポットなのだそうです。神社の境内全体が神聖な感じが漂ってますが、ここはその中でも特に「気が集まっている」ところなのでしょう。
一応、真ん中に立って、手を広げて天を仰いでみた(いわゆる(?)映画PLATOONのあのポーズ)んですが、信じない者には救いの手もさしのべられないようで、私には何の変化もなし。
でも、“できる”人ならば、UFOでも呼べてしまいそうな雰囲気はありましたよ、この場所。
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次の神社に行く途中に立ち寄った「御池」。ストレートな名前ですね。
崖(山)の上から全景を眺めただけですが、かなり大きな湖です。池って感じじゃないですな。この辺りは鳥獣保護区になっているようです。どんな生き物がいるのだろうか。まさかネッシーの類はいないとは思いますが。
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さて、最後にやってきたのは東霧島神社(つまきりしまじんじゃ)。「東」と書いて「つま」と読むんですね。しかし、この神社は名前が面白いだけではなく、”神の奇蹟”が一杯の、まさにパワースポットでした。
まずはこの岩。恭しく石柱で囲われ、鳥居まで設けられています。なんだこれ?ただの岩だけど。。。と思ったら。
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なるほど、こういうことですか。
「神石」と呼ばれるこの岩は、イザナミの尊を亡くした悲しみでイザナギの尊が流した涙が固まったのだとか。その悲しみを断ち切るため、イザナギの尊は持っていた剣でこのようにすぱっと切ったのでありました。確かに、刃物で切られたような断面。実際はどんな仕組みでこうなったんでしょうね。
で、この「神石」は雨乞いにも使われ、ここに水を垂らすとたちまち雨が降ったとか。いまも、見ての通り岩の周りには水が。。。?
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水に関係した信仰のためでしょうか。手水舎でよく見かける龍神もこの神社ではこんなところに。
霊験あらたかな霊水だそうです、この水。
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竜神だけかと思ったらこんな赤鬼君まで手水鉢の役目を負って鎮座ましましていましたよ。
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汲めど尽きせぬありがたい水、ってとこでしょうか。なんかユーモラス。
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こちらは本殿に向かうための階段。自然石を使っているので段差がまちまち。しんどいですよ、これ。バスガイドさんの話だと、雨が降った時には上からざーざーと水が流れてきて、つるつる滑ってさらに登るのが困難になるんだとか。この日はそこまで辛くはなかったですが、登り切った時には息が切れちゃいました。
「振り向かずに登り切ると願いが叶う」との言い伝えもあるそうですが、願い事に夢中になって足を滑らさないように気をつけてくださいませ。
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こちらも新たに出現した「奇蹟」。辰年に合わせてお出ましになった訳ではないでしょうが、あの急な階段を上ったところに生えている杉の木、枝がこの通り。わかりますでしょうか。枝振りが龍の顔になっているんですよ。これ、後ろ姿。角やヒゲが生えてますよね。まるで樹の中からにゅーっと顔を出したみたい。
発見された時、地元ではかなり話題になったようです。ちょっとわかりにくいんで、見落とさないように気をつけてくださいませ。
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本殿。歴史を感じさせる風貌。
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龍神(?)太鼓が本殿脇に置かれていました。なんと自由に叩いていいんです、この太鼓。お賽銭をチャリンと投げたり、鈴を鳴らしたりするのは、神様を呼び出す意味があるそうです。同様に太鼓を叩いてさらに大々的にお呼びしちゃえる訳ですよ。これはありがたや、ありがたや。代表して、ちきんなんばんのお二人が華麗な(?)撥さばきを披露。山々にその音がとどろいたのでありました。
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神社には良く猫が居着いていて、寄ってきたりすることがありますが、ここの”神の使い”はこのワン君。堂々とした態度で参拝客をあしらっておりました。
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ということで観光地巡りは終了。神々がおります地なんだなぁ宮崎は、と思わせてくれた立派な神社。興味深かったです。これで宮司さんのお話なんぞが聞けたらもっと良かったんですけどね。まあ、それは次の機会のお楽しみにしておきましょう。
強力なパワースポットを巡った訳ですが、その後、御利益はあったのだろうか。まあ、それは日頃の信心に依ってしまうのでしょう。

名残惜しいですが、旅はここでおしまい。このあと、空港に向かいます。


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コメント 3

JOY

「神石」、すごいですね!
いわゆる”パワースポット”にはあまり興味はないんですけど行くと、
そう呼ばれていることも、なんだか納得してしまいますよね。不思議(*´ω`*)
by JOY (2012-06-06 10:12) 

ma2ma2

お越し&Nice頂き有り難うございます。
パワースポットは人気がありますね。
by ma2ma2 (2012-06-06 21:00) 

ぶんじん

JOYさんへ:
私も、神も悪魔も信じちゃいませんが、”雰囲気”ってのはあるなぁと思いました。この「神石」、誰がどうやって切ったんでしょうねぇ。宇宙人か?!

ma2ma2さんへ:
こちらこそどうも。
誰が名付けたか知りませんが、「パワースポット」って呼ぶと、なんだか新しくてお洒落な感じもするのが人気の秘密でしょうか。
by ぶんじん (2012-06-07 09:18) 

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