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BESSA-R4Mで池袋駅周辺と雑司ヶ谷鬼子母神 [散歩写真]

散歩の続きです。

池袋富士を見たあとは駅の東側に移動。池袋と言えばこれまで、サンシャインシティ・サンシャイン60位しかなじみの場所はありません。でも、ここまで知らなかったとは。
今回は北側から歩いてきたのですが、池袋駅からだと東口を出て線路沿いを北上したところに池袋駅前公園があります。駅のそばではあるんですが、ここも私にとっては初めての場所。こういう時節柄なので、ホームレスの人たちのたまり場になっているようですが、ここにも史跡が。まずは水天宮。半蔵門線の水天宮は奥さんのお産の時にお参りに行ったので知ってますが、池袋にもあったんですね。小さなかわいらしいお宮でしたがお地蔵さんが並んでお出迎えしてくれました。また、人なつこい猫君も歓迎してくれ、いい雰囲気。
でも、「東京都の歴史散歩」によると江戸時代のこの辺りは木々が生い茂り、人通りも少ない寂しいところだったそうです。で、物騒なことに追いはぎや辻斬りが多発したとか。あまりに被害者が多いので、近所の村人達が供養塔を建てたのだそうです。それがこの公園の南端にある四面塔。南無妙法蓮華経と刻まれていて、今は社もできていました。今ではこんな賑やかな場所なのに、昔はそんなことがあったんだなぁとそのギャップに歴史を感じさせてくれる史跡でした。

歴史と言えば、そのサンシャインシティもあの巣鴨プリズンの跡地に立てられたもの。そう、東京裁判で戦争犯罪に問われた戦犯達が収監されていたところですね。今では全くその面影は残っていませんが、サンシャインシティの北側、東池袋中央公園に「永久平和を願って」と刻まれた石碑がありました。いろいろなことを配慮して、余り詳しいことは書けなかったのでしょう。とても一般的な言葉になっているところが逆に”評価の定まっていない”ことがらだということを示している気がします。

これまた知らなかったのですが、池袋って寺町でもあったんですね。次の目的地の雑司が谷に向かう途中にはお寺が一杯。超高層ビルのお膝元にこんなにも墓地が一杯あるとは。まあ、護国寺や雑司ヶ谷霊園がすぐそばですから驚くことはないんでしょうが、生者と死者がともにある街なのだと思いつつ散歩を続けたのでありました。
で、人の流れに従っていくつかのお寺の横を通り過ぎたところにあったのが雑司ヶ谷鬼子母神。恐れ入谷の鬼子母神には正月に行ってきたのですが、雑司ヶ谷の方は初めて。こちらの方が境内は広いし、お堂は大きいし、立派ですね。団子を売る茶店もあるし、駄菓子屋さんには「創業一七八一年」の看板も。いやぁ、侮れません、駄菓子屋さん。江戸時代からソースせんべいを売っていたのでしょうか?!
そんな建物もすごいのですが、境内の大銀杏はもっとすごかったですよ。まさに見上げるほどの大木。樹齢は六百年だそうです。そんな大木ですから根の張り方もすごい。幹周りが十一メートルもあり、そこから伸びる根は地面を這い回っている感じ。苔に覆われた土の下にはもっと深く広く伸びていることでしょう。
都電の鬼子母神前駅へと通じる参道も大木の並木が連なり、霊験あらたかな場所へと続く道なんだなと言う雰囲気を醸し出してました。
入谷じゃないけど、恐れ入りました。

散歩、もうちょっと続きます。

カメラ:BESSA-R4M
レンズ:SnapshotSkopar 25mm
フィルム:DNP CENTURIA 200


池袋の水天宮。場所が場所だけに、公衆トイレかと思っちゃいましたよ。いや、失敬失敬
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このあと、足に絡みついてきました。えさをあげる人が多いのかな。
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四面塔がこの中に。でも、ホームレスの人たちのウォーキング・クローゼットの代わりにもなっているようです。辻斬りならぬホームレス狩りに合わないように気をつけて欲しいですね。
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とってもシンプルな文面。
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静かな公園には鳩が群れていました。まさに平和な風景です。
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「鬼」の字の頭に点がないのは、悔い改めた鬼子母神には角がないことを表しているのだそうです。
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二百年以上前からここで商売を?!
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ここにも猫君がひなたぼっこ。
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都電の駅側から見た参道。特にお土産屋が並んでいる訳ではなく、静かな通りでした。そこがまたいいですね。
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mamire

まぁ、なんて懐かしい風景でしょう。
新婚ほやほやの頃、雑司が谷霊園のそばに住んでいました。
降りる駅は護国寺でしたが、大抵、仕事帰りは池袋まで行って、ぶらりと歩きながら帰ってきました。
鬼子母神も近くだったので、よく出かけました。
都会なんだけれど、昭和の匂いのプンプンするところですね。
今も、あんまり変わっていないんだなぁ。
by mamire (2009-03-31 00:47) 

ぶんじん

mamireさんへ:
へぇ、いいところにお住まいでしたねぇ。散歩にいいですよね、この辺り。
そうそう、なんか懐かしさを感じさせる街でした。
by ぶんじん (2009-03-31 22:32) 

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