ASUS ZenBook Edition 30を試す その2 : ScreenPadはなるほど便利。MS-Officeとの相性よろし [ガジェット : 面白いもの色々]
★ ScreenPadとは
ASUS ZenBook Edition 30を試す その1 まずは外観チェックでPros / Cons色々の記事で、まずは外観やスペックを紹介しました。見た目はとても良い、という結論だったわけですが、やはり中身が問題。ということで、早速、”スタバで自慢げに”いじってみました。なんと言っても特徴的なのは、普通はタッチパッドがある位置に着いている場所(キーボードの手前部分)に「もう一つの小さなスクリーン」が付いているんです。その名も「ScreenPad(すくりーんぱっど)」。名前の通り、タッチパッドでありながら、(ちょっと小さめの、もう一つのディスプレイ(スクリーン)なのです。
ノートPCに外部ディスプレイをつないだり、プロジェクターにつないで”もう一つの画面”を表示させること、ありますよね。”Windowsキー+P”でメイン画面を複製したり、もう一枚の画面(拡張画面)としてPowerPointのスライドショーを表示させる、あれです。実はこの小さなディスプレイ「ScreenPad」もこの”拡張画面”になっている、立派な(?)もう一枚の画面として設定されているんです。それが証拠に、Windowsの設定画面を開いてディスプレイの状態を見てみるとちゃんと2つのディスプレイが可動していることがわかります。
さて、そんなSreenPadですが、何に使うの?というのが一番の問題。ざっくり分類すると、五種類の使い方ができるんです。
- 普通にタッチパッドとして使えます
- テンキーパッドにもなります
- 小さいけど、拡張画面として使えます
- 「ScreenPad Plus」によるコマンド・ランチャー&画面切り替え
- (ScreenPad Plusの一つなんだけど)MS Office(Word, Excel, PowerPoint)の補助ツールが使えます
一番目、二番目はまあいいですよね。テンキーのモードにすると、数字がいつもの配置で表示され、タッチして使える形。
三番目ですが、例えばPowerPointのスライドショーを表示させることができます。逆に、ScreenPadの方にスライドショーツール(あの黒い背景のやつ)を表示させ、メイン画面でスライドショーをすることも可能。誰かに資料を見せるときに便利かも。
さらには、Spotifyを起動させて音楽を聞きながら(メイン画面で)作業をすることも可能。ScreenPadのサイズに合わせた”アプリ”がプリインストールされていました。これ、なかなかいいですよ。BGMを聞きながらの作業ははかどりますからね。まあ、普通にSpotifyアプリケーションを(メイン画面で)立ち上げて操作すれば同じことなのですが、意外と気に入りました。というのも、いつも音楽を聞くときにはスマートフォン(+Google Play Music)を利用しているので、外出先でノートPCを使うときも、BGMはスマートフォンなのです。その(全体的な)操作感覚、いや使い分けが似ているんです。メイン画面ではないところで音楽関係は操作する。なんとも感覚的な話ですが、私にはしっくり来ました。
ちょっと奇妙な(?)スクリーンショットですが、二画面(メインディスプレイ + ScreenPadの画面)を同時に撮ったものです。ScreenPad側でSpotifyが動いています。
四番目、五番目の機能はちょっと詳しく。
★ ScreenPad Plus
ScreenPadの画面に、アプリケーションを起動するメニュー(丸いアイコン)を表示させることができます。なんか、AndroidスマートフォンにLook&Feelが似ていますね。で、このアイコンをタッチすればそのアプリケーションが起動されます。また、ScreenPadをテンキーモードにするのも、普通のタッチパッドモードにするのも、ここのアイコンで操作できるようになっています。
Windowsでは、(通常は左下)のメニュー呼び出しボタンをマウスでクリックしてコマンド一覧を呼び出すのが普通の操作手順でしょうか。コルタナを使って音声で操作も可能ですし、もちろん、ディスプレイ上に貼り付けている起動用のリンクアイコンをクリックしてもいいでしょう。それらに対して、もう一つの起動メニューが加わった形です。領域が小さいので、”よく使う”ものを並べたクイックメニューという位置づけでしょう。
ちなみに、上のスクリーンショットで起動したのは“MyASUS”というASUS社謹製のASUS社製品管理ツール。シリアルナンバーやら保証期限などの情報を表示したり、ハードウェアの設定などができます。こういうの、便利ですよね。
使い勝手はどうでしょうね。まあ、よく使うものだったらメイン画面にアイコンをおいておくか、コマンドバーに留めておけばいいので、この使い方はそれほどうれしくはなかったな。試用している最中は、試しに使ってはみたものの、その時だけで使うのをやめてしまいました。
★ MS Office補助ツール
この使い方はそこそこ便利でした。MS Officeの各アプリケーションを起動すると、それらに対応した”よく使うコマンド”がScreenPadにメニューとして用意されるというもの。上記の四番目の機能と同じですが、あちらは起動する時だけに使う感じですが、こちらはオフィスで作業をしている間じゅう、ちょこちょこ使えるので、お役立ち度合いは高かった。例えば、Wordで文字列を選択、大きさやフォント、書式を変えるなんてことができます。もちろん、Wordの画面上のコマンドラインからコマンドを選んだり、マウスの右ボタンでポップアップメニューを呼び出して同じ作業ができます。でも、ScreenPadの場合、「文字列選択は右手でマウス操作、そして書式設定はScreenPad上で左手で操作」なんてことができました。これ、慣れると編集効率が上がりそうです。
Excelだと、よく使う函数(Σなど)をScreenPadで指定ができるので、これまたWordと同じように使えそう。
今のところ、できる操作は限られているようですが、Microsoftが開発している(共同で?)ツールらしいので、今後のアップデートでさらに便利になっていくんじゃないかと思います。
いや、いいですね、ZenBook。さすがはASUS。色々と新しいことに挑戦した機種を出してくれます。格好もいいし、欲しくなってしまいました。
なお、上記の話はこの三十周年記念モデルだけではなく、ScreenPadを搭載したZenBook全てに共通したものです。
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