PFUのScanSnap 最新機種 iX1500 は「家電」の仲間入り? ハード・ソフト共に進化してます [ガジェット : 面白いもの色々]
★ ScanSnap iX1500とは
先日、ScanSnapユーザーミートアップ に参加して、新発売された ScanSnap iX1500 の話を聞いてきました。PFUさんのスキャナー、私はコンパクトサイズのScanSnap iX100Wを以前から愛用してます。これはこれで便利なのですが、スキャンする量が増えるとさすがに厳しいなと感じてます。なので、まとめでがんがんスキャンできるこのシリーズにも興味があるんですよねぇ。
で、どうしようかなぁとウジウジしているうちに新機種が出てしまったのでした。といっても、前のiX500の登場から既に六年を経過してしまっているそうですが。
ということで、見た目からして大進化。ホワイトボディーになって、オフィスだけではなく、家の中でも馴染む存在になってます。コンパクトサイズのScanSnap iX100Wは既にホワイトカラーもあったんですが、iX500はブラックのみでした。いかにもオフィス用、パソコンの“周辺機器”って感じ。まあ、ブラックもカッコいいですけど、使用シーンまでそれで決められちゃっている感があったのは否めません。
イメージ展示として、ダイニングルームの中に置いてあるって感じのレイアウトシーンが再現されていたんですが、確かにこれならば違和感ないかも。
当然ですが、進化の本質はその中身です。いや、操作用のソフトウェアも刷新され、システムとして一つ、独立した存在になったというところでしょうか。これまでが“パソコンの周辺機器”という感じの存在だったスキャナーが、これ一台で大丈夫という、一つの世界を確立した感じです。
それを実現させた三要素が
- タッチパネル
- 自動化・学習機能
- ソフトウェア統合
まずはタッチパネル。4.3インチ TFTカラータッチパネルが付きました。タッチボタン(アイコン)が並んでいるんですが、自分好みに色々と設定できるのが便利そう。「PDFにして、Dropboxに格納」だとか、「名刺を読み取って、データを管理ソフトにストア」、「スキャンして、料理レシピフォルダーに仕分け」などなど。さらには、オフィスでも家庭でも、複数人で使うことを想定して、それぞれの人用のアイコンを色分け。パパは緑、ママはピンク、僕はブルー、なんてことができる訳です。
もちろん、これまで通りの「お任せスキャン」ボタンもあるので、使い分けができそう。
学習・自動化も大進化。
- スキャンしたファイルに、自動でファイル名設定
- ファイル名設定の修正学習機能
- 抽出データの修正アシスト(学習機能)
- PDFでも、JPEGでも全文検索可能
例えば、請求書なんぞをスキャンする時、書面上にある日付やら宛名やらタイトルなどからファイル名を自動的に設定してくれるようになりました。
しかも、何パターンか候補を出してくれるんですが、そこから選んだパターンを学習して、次回からは自分好みの答えを先に出してくれるとか。自動設定だけでも便利なのに、さらに一歩先の機能まで付けて出してくるところがさすがです。
PDFファイルから文字情報を抽出して検索可能にしてくれる機能はEvernoteなどにもありますが、JPEG(完全なイメージ情報)からもOCRで文字情報を抽出してインデックスを作ってくれるのはあまり聞いたことがないかも。確かに、スキャンしてOCRってのはスキャナーソフトでできるけど、検索用データまで裏で作っておいてくれるのがミソ。
関連ソフトウェアがScanSnap Homeに統合されます。これまでも機能ごとに便利なソフトが用意されていたんですが、数が増えてきてちょっと面倒だなと思ってしまっていたところ。
機能を一つにまとめるだけじゃなく、操作性を統一したり何だりで、たぶんですがほとんど書き直しだったんだろうなと想像します。確かに数年作業だ。
しかも太っ腹。既存ユーザーにもScanSnap Homeをライセンス一本分、無償提供してくれるそうです。発売開始日からダウンロード可能とのこと。いやぁ、これは期待。
ハードウェアの進化も色々。
20%のスピードアップ。これまでも速いなと思っていたんですが、さらにさらに。
地味にうれしいのがこれ。最近、家のWi-Fiルーターも5GHzが主流になってきたし、大歓迎。
これも凄いですねぇ。サイズの違う紙(A4サイズの書類、レシート、名刺など)を
★ ScanSnapの進化の歴史と今
さて、ユーザーミートアップと言うことで、ちゃんとしたプレゼンもありました。まずはお馴染みの松本さんによるScanSnapの歴史の話。
いやぁ、凄いですね。累計出荷台数が500万台だそうです。確かに、職場でも普通に使っているし、ブロガーさん達にもユーザーは一杯いるみたい。
松本さんのお話を要約すると、ScanSnapの進化は“時代分け”は以下の通り。
- 1st Stage : USBケーブルでパソコンに繋いで使う、“周辺機器”の時代
- 2nd Stage : Bluetooth接続になり、パソコンだけではなく、スマホやタブレットなどにも繋げるようになった時代
- 3rd Stage : クラウドサービスと連携し、アナログ(紙)とデジタル(データ)を融合した世界
- Next Stage : iX1500が作り出す、新たな時代
ちなみに、現在、オフィシャルな形で連携しているクラウドサービスはこれだけあるそうです。
文字通り、最初はパソコンにひもで繋がっていた“周辺機器”だったスキャナー。それが、iX1500が液晶タッチパネルを装備し、クラウドサービスにデータを格納する形で、パソコンはもちろん、スマートフォンも途中で触る必要のない世界が実現した訳です。独り立ちしたんですね、ScanSnap君もついに。。。
★ ScanSnapを語る論客たち
メーカーからだけではなく、ユーザー(の代表)から見たiX1500の話もありました。ネットで有名なみなさんによるトークセッションです。登壇者は- 青山 順子さん(整理収納アドバイザー)
- いしたに まさき さん(ブロガー)
- 高畑 正幸さん(文具王)
- 堀正 岳さん(ブロガー)
「筐体がホワイトになったことで、“家電”の仲間入りをした」ですとか、「PDFとJPEGと、気にしないで検索できるのが凄い」とか、「子供用の“ボタン”を作って喜んでもらった。お絵描きしたものを自分だけでスキャンできて、iPadで見られるようになった」などなど、進化したiX1500の魅力を色々と紹介してくれました。
結果、「まずは広告通りのパターンで使ってみるべし」。そりゃそうですね。ScanSnap Jp - YouTubeでは各種使い方のイメージが動画になっているので、これを参考にして欲しいとのこと。
ちなみに、このユーザーミートアップの様子も動画になっているみたい。:2018.10.02 ScanSnapユーザーミートアップ - YouTube
★ サードパーティーによる便利な仕組みたち
ScanSnapと連携しているクラウドサービスを提供しているサードパーティーのブースも一杯出ていました。。まずはEight - 名刺でつながる、ビジネスのためのSNS。私も使っていて、もっぱらスマートフォンで名刺の写真を撮って登録してます。でも、一杯名刺をもらう人はそれじゃやってられないでしょうから、iX1500が強い味方となってくれるでしょう。
今回、ScanSnap Homeで設定すれば、さらに簡単に連携できると言うことで、より便利になりそう。
ファイル共有のBoxのブース。家庭でも光ファイバーが普及して、ファイルをクラウドに置いておくことが当たり前になりつつある今、紙のデータもスキャンして“断捨離”しちゃいましょう。
BearTail | 社会の北極星によるDr.経費精算 | 全自動入力のクラウド経費精算システムの紹介。最近、ちょこちょこ出張に行っていたので、帰ってきてからの経費精算の面倒臭さに辟易していたところでした。こんなのがあると便利で良いですよね。
凄いのは、レシートを読み込ませると、人力で解読、データ化してくれるのだそうです。確かに、お店の名前がロゴになっちゃっていたりしたらOCRではお手上げだろうし、印刷文字が潰れていたりしたら誤判定されちゃうだろうし。
他にもたくさんのサービスが紹介されていました。良い商品(ScanSnap)があると、こうやってそこに連携するサービスがどんどん出てきて、さらに便利な世界ができてくるんですね。
ということで、ScanSnap iX1500はPFUダイレクト(PFUが運営するweb オンラインショップです)、PFUダイレクト Amazon店、PFUダイレクト 楽天市場店などで予約がもうできます。発売開始は2018/10/12。オープン価格ですが、上記店舗では税抜き48,000円となってます。iX500と同じ値段なのかな?
そして、ScanSnap Homeの配布(ダウンロード)も10/12から始まるとのこと。まずはこれを入れてみなければ。
コメント 0