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「魔法の美術館」@ さいたまスーパーアリーナ : 大人も子どもも遊べるアート [美術 : 美術展、写真展紹介]

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WindamArtPRさんの招待で、「魔法の美術館~Art in Wonderland 光と遊ぶ超体感型ミュージアム~」“夜間特別鑑賞会”に参加してきました。

★ 展示内容

2013年に上野の森美術館で「魔法の美術館」展が開催されましたが、今回はその再演と言うよりも“バージョンアップ版”という感じで、ほぼ新作になっています。

と言いつつ、私は今回が初めてでした。どんな美術展なのかと思っていたのですが、見たり、触ったり、踊ったり(!)しながら楽しめる、超体感型アート展だったのでありました。
家庭用ゲーム機でもお馴染みになった、三次元位置検出や動き検出装置を使って、観客の一夜動きを歯読み取り、それをきっかけにして色や光を変えたり、画像を再生したり、音を鳴らしたり。簡単に言うとそんな仕組みを使った作品たちです。観ている観客が作品の一部になる、そんな感覚でしょうか。観るアートから、参加するアート・共同で作り上げていくアートに進化したと言ってもいいかも。
なので、遠慮なく試してみてください。ああ、なるほど!と頷いたり、面白い動きだなぁ!と感心したりすること間違いなしです。

あと、この美術展はふとっぱらで、全作品の撮影がOKとなっています。
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以下、私が撮った写真・ムービーでの作品紹介です。言葉だけで説明できないものばかりなので、撮影OKはうれしいでしょう。と言っても、実際に体験してみるのが一番ですが。

● Traces

入り口から早速、作品が展示されています。初め、ただのかんばんかとおもっていたのですが、これがさにあらず。この看板の下を人が歩くと、その動きを検知してこの中に映し出すのです。自分が歩いているのを観るのは難しいので、誰かが通るのを“待ち伏せ”して見てみてくださいな。
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● センスピラー

キラキラ光る筒。ここに手をかざすとこのキラキラに変化が現れるんです。
写真OKなんですが、実はきれいに写そうと思うと難しいかも。二人以上で行って、誰かに試してもらいながら写すのが良いかも。自分で試しつつはむずかしい。。。
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作品の近くを接写してみるとこんな感じ。きれいなキラキラも、電子装置(基板やら部品やら)でできているのでありました。
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● ON THE FLY PAPER

これ、実用性が意外とありそう。“説明書”のようなペーパーをディスプレイの上に置くと関連する映像が現れます。
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さらにそのペーパーに開けられている穴を順に触る(閉ざす)と、ページをめくる感覚で次々と映像が現れてきます。電子マニュアルのような感じなのかな。

● TRANSFORM

FUJIWARAの藤本さんがコラボレーションした作品だそうです。観客がカメラに向かうとその顔が写真に撮られ、その顔を持ったパペット(?)が作品の中に現れるのです。自分の分身が作品に参加した感じでしょうか。パペットが踊ったり、転んだりするんですが、その動きも藤本さん振り付けとのこと。
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● sound round

現代版テルミンというところでしょうか。一見、何もないテーブルの上に手をかざすと、その位置に応じて(?)ピアノの音が鳴ります。これ、楽器なのかな?練習するとちゃんと曲が弾けるようになるのだろうか。
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● Immersive Shadow

作品の前に立つと、自分の影が映像に現れます。赤や黄色の丸が跳ね回っているんですが、人の影にぶつかるとはね飛ばされます。能動的に丸をはね飛ばすことも可能。丸たちと一緒に踊っている感じになりました。

● SplashDisplay

開発した方が解説してくれました。大学の研究として作ったもので、「爆発をディスプレイする」のが目的とか。発泡スチロールのちいさな粒が敷き詰められたプールにある刺激を与えるとこんな風に“爆発”するんです。3D表示するディスプレイや技術は色々と実用化されていますが、こういうモデル化も直感的で面白いですね。条件が合うと“大爆発”するんですが、かなり迫力ありました。

★ 感想

位置情報や動き情報を読み取るセンサーの精度アップと、そしてなにより(ゲーム機に使われるほど)安価になったこと、それが大きな力になっているみたいです、このようなアートが盛んになったのは。使える技術が現れたことによって、それをどう使おうかという段階になった訳ですね。

自分が作品の中に入り込む感覚は、不思議であると共に楽しいもの。技術や仕組みがどうのとは関係なく、なんの役に立つんだなどと面倒くさいことは考えず、アートとして楽しめばOK。
逆に、アートとして遊びながら、この手の技術に関心を持つようになるかも知れませんね。子どもだけじゃなくて、大人だってそうかも。

ということで、色んな可能性のある美術展だなと思ったのでありました。夏休みに親子で観る、いや体験するのにぴったりでしょう。

★ 美術展情報

「魔法の美術館~Art in Wonderland 光と遊ぶ超体感型ミュージアム~」展は下記の通り、開催中。



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コメント 3

シルフ

1,500記事達成。どうもおめでとうございます。
by シルフ (2015-07-20 13:04) 

JUNKO

撮影オーケーなんて嬉しいですね。
by JUNKO (2015-07-21 11:34) 

ぶんじん

シルフさんへ:
あら、本当だ。言われるまで気が付きませんでした。どうもどうも。

JUNKOさんへ:
ネット時代のクリエイターは“拡散”の力を知っている、と言うことなのかな。
by ぶんじん (2015-07-21 23:15) 

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