SSブログ

「超能力研究部の3人」 : あれが全部演技だなんて、凄いな [映画の感想]

2014-12-06 14.jpg


ネタバレありなのでご注意を。

★ あらすじ

・本編(?)
舞台は、畑が広がる田舎町にあるとある高校。主人公は"イケてない"女子高生三人組。彼女たちは超能力研究部を結成している。と言っても、部員は彼女たち三人だけ。ラブレターに念を送って成就させようとしたり、スプーン曲げの練習(?)をしたり。でも、愛の告白はあっさりとフラれてしまい、彼女たちの超能力もまだまだのよう。
そんな時、同級生の男の子がいとも簡単にスプーン曲げをするところを目撃する。それを見た彼女たち、その男の子を超能力研究部にスカウトした。だが、実はその男の子は、宇宙からやって来てこの街に住み着いた宇宙人だったのだ。それを知った彼女たち。男の子を宇宙に帰すべく、UFOを呼ぶことにするのだが。。。

・メイキング(風)シーン編
映画作成のオーディションに受かった、アイドルグループ乃木坂46のメンバー三人。映画出演はもちろん、初めて。女優への第一歩を歩み始めた彼女たちだが、監督の思い描く芝居が出来ず、すぐに壁にぶつかってしまう。大人しい性格で、怒ったことがない秋元真夏は、ヤンキーとの喧嘩シーンで相手に投げるののしり言葉が出てこない。歌やピアノが得意な生田絵梨花はなんでもそれなりに出来てしまうが、怒られたり挫折したりした経験に乏しく、"芝居が上手くできない"という初めての経験に泣き出し、慰めようとした秋元に怒鳴り散らしてしまう。橋本奈々未は、乃木坂46を辞めたあとの自分の進む道に関して悩んでいて、たまたま映画撮影スタッフの中にいた知り合いに相談をするが、答えは出ない。
うまくいかない撮影でギクシャクした三人。そんな関係を修復すべく、三人は撮影の合間に海を見に出掛けた。久しぶりに海を見てはしゃぐ彼女たち。そして上手くリフレッシュし、撮影に戻っていくのだった。
さて、映画はちゃんと完成したのだろうか。そして彼女たちは女優として認められるようになったのだろうか。。。

★ キャスト&スタッフ



★ 感想

面白い作りの作品です。映画の"本編"はもちろん、普通にあるんですが、そのメイキングシーン的なシーンが重層的にたたみ込まれている感じ。練習シーンかと思ったらそれが本番だったり、彼女たちが普通におしゃべりしていると思ったらそのまま本編が始まったり。
"Fake Documents(フェイク・ドキュメント)"という手法だそうだが、どこまでが芝居でどれがそうじゃないのか、よくわからなくなる。答えとしては"全部お芝居"だそうで、仲間に悩みを打ち明けるシーンや、芝居が上手くできずにテンパってしまうシーンも、全部が全部芝居なのだそうだ。いやぁ、そう考えるとすごい名女優ですね、彼女たちは。本当に自然で、観ていて「頑張れ!」と声をかけたくなるくらい。
そうそう。山下監督自身も"監督役"として出演し、芝居をしています。キスシーンはNGだと主張する、アイドルグループのマネージャーとのやり取りは秀逸。あの"過呼吸"がなければ助演男優賞間違いなしだったかも?!

単純に、乃木坂46の、そして中でも橋本奈々未さんのファンなので観に行ったのですが、いわゆる普通のアイドル映画とは違いました。なんとも実験的な作品でびっくり。そういえば、昔は日活ロマンポルノがかけだし監督の登竜門的な位置づけになっていて、ポルノ映画なのにやたらと"実験的"な作品、"芸術的"な作品があったりしましたが(滝田洋二郎やら相米慎二など)、今はアイドル映画がそんな感じになってきているのだろうか。コアなファンを頼りに、ある程度以上の興行収入は見込めるだろうから、それなりの予算も組めるだろうし。映画界全体にとってはいい話なのではないかと思う。

とまあ、偉そうなことを言いましたが、かく言う私もファンの一人。初日舞台挨拶もお目当ての一つでした。幸いに前方入り口近くの席になったため、挨拶登壇のために入場(&退場)する際にしっかりちかくで彼女たちの姿を見ることができました。いやぁ、可愛い。そして美しい。キラキラ光っていますねぇ。橋本奈々未さんはスリムでスタイルもグッド。しっかりとその姿を網膜に焼き付けたのでありました。

アイドル好きの人はもちろんですが、ちょっと面白い、実験的な映画を観てみたいという方にもおすすめの作品です。

★ 公開情報


★ 関連商品

映画 超能力研究部の3人 公式ブック (講談社 Mook)
Amazon.co.jpで購入する
楽天ブックスで購入する


★ BD/DVDの発売予定はないそうです(涙)。

★この作品を作るきっかけになったのはこの曲のミュージックビデオ。こちらも一つの作品として山下監督が手がけています。これ自体、既に"実験的"なMVだ。
君の名は希望(DVD付B)
Amazon.co.jpで購入する


★年明けにファーストアルバムが出ます。
透明な色(Type-A)(DVD付)
Amazon.co.jpで購入する
楽天ブックスで購入する




映画(全般) ブログランキングへ




nice!(15)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 15

コメント 2

JUNKO

お帰りになったのですね。
by JUNKO (2014-12-09 12:34) 

ぶんじん

JUNKOさんへ:
はい、無事に帰りました。
by ぶんじん (2014-12-10 01:05) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。