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サントリー白州工場見学の前に、諏訪の旅 : その2 諏訪大社って四箇所もあったのね [旅行 :旅日記]

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諏訪の地探訪、続きです。

まとめページはこちら : 諏訪旅行&サントリー南アルプスの天然水白州工場見学 まとめページ

★ 下諏訪駅周辺

せっかく諏訪の地に来たのだから、諏訪湖と諏訪大社は外せないだろうと、下諏訪までやって来ました。上諏訪駅からは中央本線で一駅。各駅停車の電車はボタンを押してドアを開けるタイプでした。久しぶりだ。
下諏訪の駅に降りると、ホームでいきなり御柱がお出迎え。さすがに立てておくことはできなかったのでしょう、横倒し状態でしたが。
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駅前は静かなロータリー。ゴールデンウィークが終わった直後だったので、一休みって感じでしょう。
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駅から歩いて諏訪大社に向かいます。途中、昔ながらの家屋もあちこちにあり、この日だけで何枚写真を撮ったことか。
ここのお宅は何かの店だったのかな。今で言うショー・ウィンドーような造りになってますね。それとも「飾り窓」の類だったのかな?!
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★ 諏訪大社のお話

私も今回の旅で初めて知ったことばかりなのですが、諏訪大社に関して軽くまとめ。
全国にある諏訪神社の総本社ですから、諏訪大社っていう名前の、一つの大きな神社がどどーんと建っているのだとばかり思っていました。でも違うんですね。実際の諏訪大社は諏訪湖を挟んで南側に上社、北側に下社があり、さらにはそれぞれに宮が二つずつあり、合計四箇所に分かれているのです。
  • 上社 本宮(ほんみや)
  • 上社 前宮(まえみや)
  • 下社 秋宮(あきみや)
  • 下社 春宮(はるみや)
本殿を持たず、それぞれに御柱やご神木、山自体を神の拠り所としています。
下社の場合、二月から七月までは春宮に神様が座しており、八月から一月は秋宮にいらっしゃいます。それぞれ、二月一日、八月一日に遷宮の祭が開かれます。
それぞれの宮で、社殿の周りには御柱(おんばしら)と呼ばれる柱が四本、立てられています(一乃御柱~四乃御柱)。神が降臨するための目印だとか、本来は遷宮するところを代わりに柱を立てた、などの説があるそうですが、確定していないようです。

家紋に相当する神紋は、諏訪梶の葉。カジノキの葉っぱをデザインしたもので、上社では根っこが四本、下社は五本の違いがあります。一枚目の写真は下社の神紋。

★ 下社秋宮

下諏訪駅から坂道をブラブラと五分ほど登っていくと下社秋宮に到着。
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まず、面白かったのが手水舎。鳥居の手前にある手水舎は良くあるパターンの、竜が水を吐いている奴。
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でも、鳥居をくぐって境内に入ると、すぐ右側にもう1つの手水舎がありました。といっても建物はなく、"露天"状態。それもそのはず(?)、これ、温泉が湧き出ているのでした。しかも、かなりの熱め。足湯に浸かりたくなるような程ですよ。といっても、これは手水舎ですから手を清めるのにとどめましょう。
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こちらは本殿ではなく神楽殿。いやぁ、立派な注連縄ですねぇ。落ちてきそうでちょっと怖い気もしますが、これだけで御利益ありそうです。
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そしてそして御柱。こんな風にどーんと立っていました。拝殿の奥にある御柱は杜の中に立っていて、さらに神秘的。神様がここに降りてくるって説に一票入れたくなりました。
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参拝に訪れる人が多いのでしょう、絵馬も鈴生り状態。
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拝殿。彫刻が施された向拝など、ご立派。
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★ 中山道を歩く

秋宮から春宮へはちょいと距離があります。中山道を二十分ほど歩くことになります。でも、途中も見所たっぷりで飽きることがありません。
ここは中山道と甲州街道の合流点だったんです。秋宮はそんなところに建っていたんですね。昔から旅人が無事を祈ることも多かったのでしょう。
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上諏訪もそうでしたが、ここ下諏訪も温泉地。足湯サービスを提供している店も一杯あり、またこんな風に温泉が出てくる水道もあちこちに。ここで洗い物をしている人もいれば、汲んで帰っていく人もいました。こんなに手軽に温泉が利用できるなんて、羨ましい。
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さらにはデイ・ケア サービスも温泉付き。長生きできそう。
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街道沿いらしく、一里塚(の跡)もありました。
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途中にあるお寺には矢除石(やよけいし)なる石が祀ってありました。なんでも、ある僧侶がこの石の上に立ち、「矢を射かけてみよ」と言ったので信玄が矢を何本も放ったのに、この石に当たって跳ね返るばかりだったそうです。信玄はその僧侶から御札をもらって、川中島の決戦に挑んだとか。
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★ 下社春宮

中山道をブラブラ歩き、やっと春宮に到着。です。こちらも立派な鳥居がお出迎え。
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秋宮と同じパターンで、神楽殿に注連縄がどーんとありました。
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そしてそして御柱。こちらの御柱はごつごつした感じで、力強いイメージ。神様の好みが違うのかな。
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拝殿。
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末社・摂社も色々。こちらは子安社。昔から安産の神様として慕われているそう。
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面白いのは、底の抜けた柄杓が供えられているところ。水が抜けやすい(というか、そもそも溜まらないでしょう、これでは)ところから、お産が軽く済むという意味なのだそうです。昔も、そして今でもお産は"命がけ"ですからね。
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こちらは筒粥殿。説明書きによると、
下社特殊神事の一つである筒粥神事の神粥炊上げが行われる建物で、毎年一月十四日夜から十五日早朝にかけて神職がいろりを囲み一晩中葦筒を米と小豆の粥に入れて炊込み葦筒四十四本のうち四十三本は作物の豊凶を、残りの一本は世の中を占う
のだそうです。神事とはいえ、この小さな社に一晩中籠もっていないといけないなんて大変そう。
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下馬橋。参道の途中にある橋ですが、今は周りが普通の住宅街になってしまっているので、いきなり道の真ん中に太鼓橋が出現って感じになってます。ちょっとシュール。駅に帰る途中にありました。
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残念ながら上社に行くことはできませんでしたが、下社の二つの宮と、途中の中山道を堪能。タイムスリップというか、過去と現在が同じ場所に重なっている、パラレルワールドの交差点(中山道と甲州街道の合流地点ですからね?!)という雰囲気。面白い場所でありました。

旅は続きます。

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