スタンプラリー特典・大河ドラマ「平清盛」スタジオ見学ツアー 清盛が出世して、屋敷も衣装も豪華に! [イベント]
NHKネットクラブの「スタンプラリー参加者対象 大河ドラマ「平清盛」スタジオ見学(正式名称はなんでしょう??)」イベントに、娘と一緒に参加してきました。
先週放送では平氏・源氏がぶつかり合う平治の乱前半が放映され、上半期の盛り上がりどころとなってます。世の中一般には受けが悪い(視聴率が低迷している)ようですが、私としてはとっても楽しみに毎週欠かさず観ています。
大河ドラマ、「風林火山」は観たんですが、その後の「篤姫」、「天地人」、「龍馬伝」、「江 姫たちの戦国」はお休み。なので、今回は久しぶり。その分、関係する歴史書なんぞも読みながらじっくり観ているのでした。
イベントに参加したのは十組二十名程度。渋谷のNHKセンターに行きますと、まずは会議室に通されました。ここでお世話してくれるスタッフのみなさんの紹介があり、そしてチーフプロデューサーの磯智明さん登場。なんと、チーフプロデューサー自ら解説&案内をしてくれたんですよ。
質疑応答を交えての磯さんからの説明に依りますと、
・ 戦国、幕末ではない、手を付けていない時代の物語を“開拓”するのが今回の狙い。
・学問的にも諸説ある時代の話なので、食事シーンの時代考証一つとっても議論が尽きない。
・キャストは、主人公のマツケンがまず決定。そこから、ライバル役(源義朝)は誰にしようか、奥さん役はどうしようという感じで順に決めていった。
・マツケンは役者仲間の人望篤く、彼とならばと出演を引き受けてくれる人が多かった。
・大河ドラマ常連の“重鎮”と呼べる役者さんたちは体調を崩している人が多く、難儀した。若い世代の役者さんを育てていかないといけない。
・保元の乱の合戦シーンもスタジオ内でセットを組んで撮影した。馬を五・六頭、セット内に連れてきての撮影だった。
・背景や空はCG合成。そのため、スタジオ内ではスモークを焚いたり白い布を用いて背景を”入れ替え”易くしている。
・撮影スケジュールは、一ヶ月半先の放映シーンを撮っている。
・この日も、朝八時から夜中(二十六時!)まで撮影が続いている。
・まだ最終回をどうするか決めていない(!)。
・平治の乱後、清盛は出世し、それに伴って平氏の館は大きくなり、衣装もきらびやかになるのでご注目。
などなど、楽しい話を一杯聞かせてくれました。
そして、いよいよスタジオ見学。撮っていたのは平氏の館で催されている酒宴のシーン。撮影の休憩時間になっていたので、館の中に上がらせてもらってじっくり見て回ることができました。セットの建物は何度もブロックのように組み立て直すそうですが、組み立てに半日、取り壊しに三時間かかるとのこと。でも、見た目は立派。照明が落とされていたせいもありますが、暗い中で見ると柱や庭に重厚感すら感じます。
酒宴の膳が既に用意されていました。役者さんたちが食べる分(本当に毎回料理を作っているとのこと。NHKの料理は美味しいと役者さんに評判だとか)は本番前に盛られるんですが、もう食べちゃったあとの皿という設定なのでしょう、海老の殻なんぞが盛られてました。さすがは平氏、この時代にも美味しそうなものを食べていたんですなぁ。
どんなものを食べていたかなどの時代考証はなかなか難しいようで、意見の不一致もあるとか。色々な話を聞いて、これにしようと決めて言っているそうです。平氏の誰かさんがレコーディング・ダイエットしていれば、日記に残してくれていたんでしょうけどね。
休憩時間が終わりに近づくと、続々とスタッフさん、エキストラのみなさんがスタジオ入り。急に騒がしくなってきます。そして、私たち見学者お待ちかね、出演俳優さんたちの登場!私たちは庭に立っていて、みなさんは屋敷の廊下を歩いて酒宴の座敷に向かいます。雰囲気としては、花道を歩く役者さんを下から見ている感じ。一人一人、じっくり見入っちゃいましたよ。娘は(私が名前の知らない)イケメン俳優が通るたびに「おぉ!」と小さく歓声をあげてました。私も、高橋愛さん(清盛の長男・重盛の奥さん:経子)の可愛らしさ、深田恭子さん(清盛の奥さん:時子)の美しさ、そして松山ケンイチさん(清盛その人)の渋さに見入っちゃいましたよ。深キョン、近くで見ると本当にきれい。さすが女優さんは違うなぁと見とれてしまいました。
本番はさすがに見られなかったのですが、リハーサルの様子を観ることができました。撮影に臨む役者さん、当たり前ですが、真剣な表情。台詞をブツブツつぶやいて最後の確認をしている人もいて、リハーサルとはいえ緊張感がこっちにも伝わってきました。こんな大人数では、自分の失敗で撮影を止める訳にいかないでしょうからねぇ。
スタジオ見学の後は衣装部屋を拝見。清盛が偉くなった後のシーンで使われる衣装なので、今見ている奴よりも豪華なものばかり。加藤浩次さん(元海賊で清盛の家人:兎丸)の衣装を羽織らせてもらいましたが、なかなか重たく、格好はいいもののこれで芝居をするのは大変そうです。衣装担当の方曰わく、これでも昔に比べると軽い素材を使っているとのことですが、役者さんは芝居に望むプレッシャーと共に、文字通り衣装の重みにも耐えているようです。
そんなこんなで見学ツアー終了。いやぁ、面白かった。これからもさらに楽しく番組を観ることができます、これで。磯さん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。
平家物語とは違う、もっと史実に即して平氏を、平清盛を再評価しようとしているこの作品。いい勉強になります。とはいえ、結局は源氏に滅ぼされてしまうのも史実。そんな展開をドラマではどう解釈し、見せてくれるのでしょうか。楽しみです。
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楽しそう!こういうツアーもやっているのですね。
「平清盛」観てなかったのですが、ぶんじんさんの記事を読んで
観たくなってしまいました(*´ω`*)
by JOY (2012-07-04 09:15)
「平清盛」私も毎回楽しみにしています。
モノクロ映画の「平家物語」が好きだったもので結構期待大でした…
かなり面白いですよね〜( ´ ▽ ` )
お食事はちゃんと作っているんですね。
次回から食事シーンは違った意味でも楽しみになりました♪
by pon (2012-07-04 22:33)
JOYさんへ:
今ひとつの人気のようですが、私は「推し」てます(笑)。
ponさんへ:
「平家物語」に対して「愚管抄」はかなり”客観的”記述がされているそうなので、読んでみようかと思ってます。
消えもの(食事シーンに使う料理)スタッフだけで何人もいらっしゃいました。海老の殻が映るか見物(?)です。
by ぶんじん (2012-07-04 23:34)
お話にあったように、戦国や幕末ではない時代に目新しさを感じ、
いつも欠かさず見ています(^^)。
保元の乱の合戦シーンはセットだったというのが驚きです!
by Darling (2012-07-05 09:25)
Darlingさんへ:
おお、ブロガーの間では視聴率は高い、、かも?
私も、放送で見た時は「どこでロケしたんだろう?」と思ってました。なのでびっくり。
by ぶんじん (2012-07-05 16:43)