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「ソーシャル メディア サミット2012」参加報告 [イベント]

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先日、AMN主催の「ソーシャル メディア サミット2012」と、引き続き行われたAMN五周年記念パーティーにFans:Fansの招待により参加してきました。
さすがはAMNさんのイベント、招待されたブロガーは会場前の方のテーブル席、一般参加の席はその後ろでテーブルなし。ちょっと恐縮しちゃいました。が、恐縮していたのは始まるまでの待ち時間まで。イベントが始まってからは興味深い登壇者のみなさんの、興味津々なトーク(パネルディスカッション)に引き込まれて、ありがたくテーブル上でノートをとりながら話を聞き続けたのでありました。いやぁ、それにしてもこの業界のみなさんは個性豊かな方が多いですねぇ。

まずはAMNさんの活動成果報告という感じのコーナーから始まり。
2012年 ソーシャルメディア活用企業調査トップ50は、TwitterやFacebook、mixiやYouTubeなどを活用している企業を独自の基準で順位漬けしたもの。なるほどねぇと思える企業が並んでますね。でも、自分がアクセスしたことのない企業も多いですが。まあ、ゲームを最近はほとんどやらないので、ゲーム関連の企業に馴染みがないだけかも。
あと、YouTube、ニコ生が判定基準に入ったのは今年からだそうで、その影響で順位が大きく入れ替わったものもあるとか。企業の担当者の方は一喜一憂しているんでしょうね。
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AMNさんは企業の方だけを見ているのではなく、ユーザー(ブロガー)に対しても新たなサービスを提供し始めるそうです。それがソーシャルメディアを横断して影響力が測定できるツール「ユーザーチャート」
私はKloutっていう似たようなサービスに登録してみたのですが、どちらもTwitterやFacebookなどでの”活動”ぶりを点数化するもの。ちなみにKloutによると私の今日の点数は33点。ちなみにちなみに@UNIQLO_JPさんは51点、@DellConsumer_JPさんは29点。無駄につぶやいている分、DELLさんよりも私の方が"活動"的なようです(笑)。
「ユーザーチャート」ではどんな結果が出るのでしょうか。三月末にローチとのこと。楽しみです。今でも事前登録ができるので、試してみると面白いかも。
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さて、今年のソーシャルメディアサミットのテーマは
    「ソーシャルメディアバブルを解消するには」
でした。
AMN社長の徳力さんによると、一過性の人気・話題で終わることなく、ソーシャルメディアをちゃんと使って行くには吹き上がりすぎを下げ、逆に低すぎる点は上げていく必要があるとのこと。メディアとして社会に根付かせて行くにはどうすればいいか、と言う話だと私は解釈しました。
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ということで、ここからはパネルディスカッションが続きます。パネリストのみなさんの紹介はオフィシャルサイトにあるのでそちらを見てください。テーマに沿ってのディスカッションと言うことでしたが、脱線も多く(それが楽しい訳ですが)まとめるのが難しいため、各コーナーで印象的だった発言を拾ってみます。

まずは「ソーシャルメディアの弱点 徹底討論」から。
高広さん:
 ・SMは「人と人が結びつく」よりも「コンテンツとコンテンツが結びつく」「サービスとサービスが結びつく」ものととらえた方が合っている。
 ・SMの弱点と言うより、SM業界の弱点だ。二項対立にしてしまうのはダメ。比較論ばかりでは意味がない。
 ・SMは”村”化し易い。コミュニティが細分化してしまい、つながりがない。
 ・今時点の変化だけを見て、未来の変化を考えずに語るのは間違っている。
 ・仲間を作るのではなく、仲間になってくれる相手を探せばいい。
森永さん:
 ・SMは「良貨が悪貨を駆逐する」世界だ。心意気のあるユーザーが作っていくものだ。
 ・SMは属人性が高く、組織的対応が難しい。プロフィットとコストの両面があるのに、どちらかの組織に寄せてしまうからうまくいかない。
 ・楽しそうに使うのが大事。徐々に広げて行こう。
中尾さん:
 ・TV(マスメディア)で多数・複数のコミュニティに同時投下すれば、たこつぼ化しているコミュニティに届けられる。
 ・マスメディアとSMが既存の枠を越えてパートナーとして組めるかが大事。相手の話を聞き、自分の知っていることを話せば良い。
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「ソーシャルメディアにおける広告的効果測定のあるべき姿」
津毛さん:
 ・アディダスではKPIとして「顧客とのつながりを作ること」を定めている。それにはストーリー・テリングが重要なので、Facebookやmixiが合っている。
 ・クツカスは明瞭なコンバージョン設計をした。バウチャー配布数と使用された数で測った。
 ・直営店舗ごとのFacebookチャネルを設ける。また量販店Webサイト内のアディダスが占める「面積」を増やすことを目指した。
室元さん:
 ・ビジネス成果を出さなければ意味がない。直接ブロガーに働きかける、語ってもらう。Webのバナー広告よりもコストは二桁安い。
 ・トリスハイボール。業務用で先行発売したため、あの(一般販売向け)CMを始める前に認知度を上げなければならなかった。グルメブロガーとコラボし、yahoo検索量で効果測定した。
 ・セグメントを絞れるのが良い。山ブロガーとコラボして「山で飲むならオールフリー」を仕掛けた。
長谷川さん:
 ・東急ハンズの場合、ECは売上の1%。また、160万商品を扱っているので、一つを取り上げて売上を100倍にしたところで大したことはない。
 ・売上が1%を越えたらまじめにKPIやら効果算定を考える。それまでは色々やるだけ。
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アディダスの取り組み。
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グルメブロガーとのコラボレーションによる、トリスハイボール認知度アップの取り組み。
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「コミュニケーションやエンゲージメント価値の測り方」
板橋さん:
 ・育児の質問など、企業から全ての情報を提供できない。なのでコミュニティを作った。
 ・ブロガーは商品の機能面を語ることが多いが、このコミュニティでは「情緒面」の発言が多い。
 ・つながりを可視化して分かった。ハブ的な人を作るのが大事だ。
高柳さん:
 ・Facebookはコミュニケーション重視。お客様に楽しんでもらっている。コメントの中身を見て、返事をし、コミュニケーションをとっている。売上とのリンクは見ていない。
 ・Social Sky ParkをFacebook, Twitterと連動させた。Ambassadorを顧客から選び、核になってもらう。
千歳さん:
 ・Facebookは2009/4から始めた。他がやっていなかったので始めてみた。
 ・アフィリエイターの動きやつながりを可視化したい。また、Share of timeを知りたい。
 ・手法が自社商品や事業に合っているかが重要。ちゃんと考えて使おう。
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板橋さん作成の、花王のコミュニティにおける人と人とのつながりを可視化した図。ハブになる人がいることが分かる。
先日読んだ「ソーシャルメディア進化論」でも取り上げられていた事例だ。なるほど、こうやって図示されると分かり易いですね。板橋さん、情報の可視化をすることにもとっても長けた方でした。
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「企業がメディア化、ウェブサービス化する未来」
参加者がキャラクターが強烈すぎて、言葉を拾うこと(メモすること)を諦めました。チームラボの猪子さんはやっぱりただ者ではない、と言うことしか覚えてません。あとは「紅白歌合戦のトラスの話」だけが。。。
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でも、キャラの濃い人達はまだまだいました。八年目にして最終回を迎えた「アルファブロガー大賞」の発表会では、私もRSSに登録してよく読んでいるブログのブロガーのみなさんが次々と受賞されてました。そして過去分と合わせ、八年間の集大成である117ブログの「アルファブロガー・リスト」が完成したのでありました。FacebookやTwitter, mixiなども加え、ブログもその役割を変えつつ、ソーシャルなメディアはまだまだ進化していくのでしょう。
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最後はAMNさん五周年記念パーティ。アルコールも出て、みんなでワイワイ。
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私は単に趣味でブログを書いているだけで、特にテーマも絞らず好きなことをあれやこれやと並べてます。が、マーケティングの手段としてだったり、メディアとして活用とするとなかなか大変なことが多いようですね。でも、パネリストのみなさんを始め、参加している人達のエネルギーやパワー、そして新しいものを作っていく・やっていくんだという意志は相当なもの。進化は加速していくんだろうと言うことを予感させてくれるイベントでした。私もその世界の端っこから眺めつつ、流れに乗って楽しんでいきたいと思ったのでありました。


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